私が“最薄ノートPC”「MURAMASA」を買った理由(1/3)

シャープが6月23日より発売しているメビウス「PC-MT1-H1/H1S」,ブランド名「MURAMASA」はA4サイズながら世界最薄最軽量を実現したノートPCだ。

【国内記事】 2001年7月5日更新

 発売から2日後のこと,どこの店頭でも品薄だったシャープの超薄型ノートPC「MURAMASA」の在庫があるのを発見し,少し迷ったものの購入してしまった。実際に使い始めて感じたことを操作感や動作などを含めて検証してみたいと思う。

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購入した理由はそのデザインにあり

 これまで筆者自身「B5サイズ」「コンパクト」とうたわれるノートPCを買い換えながら使ってきた。そのサイズを選択した理由は「カバンを軽くしたい」という一ことにつきる。

 仕事の資料,化粧ポーチ,筆記具,PDA,雑誌などを持ち歩く筆者にとって,これ以上のサイズのノートPCはバッグの限度を超えてしまう。しかしこれら「小型」ノートPCを使ってみたものの,表面積を小さくした代償で厚みがあるものが多く,デジタルカメラや書類が入ったバッグに収納すると,収まりが悪いのだ。

 また,本体サイズが小さいということはもちろん液晶サイズも小さいことになる。ブラウジングひとつ取っても,一画面に入る情報量が少なくなるので,頻繁にスクロールが必要となる。キー入力もキーサイズを意識しなければならず,肩こりは悪化するばかりだ。

 これらの不便な点を埋めるには,本来A4サイズというのが妥当なのであろう。しかし今までのA4サイズノートはどれも重くて,大きく持ち歩くということを前提に考えていないものがほとんどだった。「邪魔にならず,軽く,画面とキーボードのサイズを確保する」という条件に当てはまるマシン,その条件にまさにぴたりとはまったのがこのマシンだったのだ。

軽くて薄い筐体

 本体はとにかく「薄い」の一言に尽きる。その薄さはとくに開ききった状態で持つとよく分かる。

 「薄さ16.6mm(最薄部)・軽さ約1.31kg」と言われてもピンとこないかもしれないが,例えるならば何かの書類ファイルかバインダー,もしくは写真集を持ったくらいの感覚しか腕に伝わってこない。誰かが小脇に抱えていても,それがノートPCだと分からないだろう。

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PowerBook G4を彷彿とさせるデザイン

 このマシンのデザインセンスがもっとも表れているのがキーボードまわりではないだろうか。最近のノートPCは,たいてい何らかのオリジナル機能を持ったキーが配置されており,何かとすっきりしない印象がある。ところがこのマシンにはそういう「無駄」なものが一切ない。あるのはシンプルに配列されたキーとキーパッド,電源ボタンくらいだ。

 この外見をどこかで見たような気がしたのだが,PowerBook G4のソレとよく似ているようだ。薄いにもかかわらず丈夫にできているボディ,独特の染めつけによるカラーリングなども、PowerBookに通じる「使いたいと思わせるセンスのよさ」を感じる。

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