ドコモ,P503iにまたも不具合。10万台に着信できない可能性

P503iの通話機能に不具合が見つかった。ある条件が重なると着信ができなくなる可能性がある。対策が行われる7月23日まで販売も見合わせるという。

【国内記事】 2001年7月10日更新

 NTTドコモは7月10日,松下製携帯電話「P503i」に着信できない不具合が発生する可能性があると発表した。対象となるのは既に出荷済みの80万台のうちの10万台。不具合への対処が完了する7月23日まで,P503iの新規販売および機種変更を一時見合わせる。

原因は基地局との処理タイミング

 今回の不具合の起きる条件は複雑だ。条件を列記すると以下のようになる。

P503iの中でも特定の機体番号(80万台中の10万台)
特定のエリアにいること(全国的に見て半分くらい)
充電器を接続していないこと
発着信を行わず一定時間が経過する(かなり短い時間)

 これらの条件を満たしている場合,7分間隔または20分間隔で,着信できる状態と着信できない状態を繰り返す場合があるという。この間,発信は可能だ。

 この原因は,端末が基地局からの着信情報を受信するタイミングがずれるため。「(携帯電話の)CPUの処理のタイミングと,着信処理のタイミングがバッティングしてしまう」(NTTドコモ)ことが原因だ。また,充電器を接続していると,携帯電話の省電力機能がオフになってCPUのタイミングが変わり,バッティングがなくなるという。

 問題が起こる端末は,製造時期などに関係なく,「特定の機体番号とネットワークとの組み合わせ」(NTTドコモ)で決まる。

対象機種はドコモショップで対応

 ドコモは,基地局からの制御信号により,8月20日までに問題が起きないよう対策を行う。同時に,対象の端末個別にも対応を行うという。対応端末のユーザーにはダイレクトメールが送付され,7月24日からドコモショップなどで着信の制御情報を書き換えるなどの対策を行う予定だ。

 書き換えにかかる時間は約20分。自分の端末が該当するかどうかは,7月17日より以下の電話番号で確認できる。

0120-019-830

[斎藤健二,ITmedia]

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