富士通ソリューションフォーラム2001,会場には無線通信で発注や決済が可能なモバイル端末も

7月11日から13日まで東京国際フォーラムで開催される「富士通ソリューションフォーラム2001」では,無線で発注を可能にするモバイル端末などが展示されている。

【国内記事】 2001年7月11日更新

 7月11日から13日まで東京国際フォーラムでは「富士通ソリューションフォーラム2001」が開催されている。ここでは無線で発注を可能にするモバイル端末などが展示され,実際に触れることができる。

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 写真は2000年3月に発売された,本部のサーバと無線で通信を行える携帯端末「TeamPad7100W」。具体的には作業員が手軽に集荷指示を受信して集荷状況を送信したり,販売員が商品情報を参照し,受注データを送信したり,配送員が配達状況を送信したりといったことが可能になる。

 端末上部にはレーザースキャナが搭載されており,バーコードを読み取ることができる。NTTドコモのDoPa通信に対応しているため,パケット通信で情報量に応じた無駄のないコストで通信できるという。

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表示部はタッチパネルとなっている

 耐久力を規定するMIL規格に準拠した防滴性を備えているほか,「全体に作業中の衝撃に耐え得るつくりになっている」(説明員)。価格は1台約36万円となっており,通常のPCより高価だが「まだまだ数が少ないためこの価格になっている。もっと普及させることでより安くしていきたい」という。

 現在トナミ運輸などへの採用実績があり,「トラック1台につきTeamPad7100Wを1台搭載,というように利用されている」(説明員)。

無線で決済可能な携帯端末も

 同展示会ではデビットカードで決済が行える端末も紹介された。

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 これはすでに発売されているモバイル決済端末「F7535B」。価格は13万1000円で,現在「タクシー業者などに採用されている」(説明員)という。乗客がタクシーで支払いを行う際に,運転手はまず料金を端末に入力する。金額を提示された乗客はこの端末の溝の部分にカードを通し,同時に暗証番号を入力する。ここで通信を行うと,乗客の口座から料金分の金額が引き落とされて決済が完了するしくみだ。

 こちらもDoPa通信モジュールを内蔵しているため,情報料に応じた定額な通信コストが特徴。「銀行のATMサービスのように,カードを通して料金分だけ引き落とすかたちだ」(説明員)という。

増えていく“状況に特化したモバイル端末”

 今回展示されたのは独自のボディを持った携帯端末だが,同様の機能を持つものとして,携帯電話と接続して通信を行うような製品も登場している(6月27日の記事参照)。

 携帯電話市場の飽和がささやかれる中で,こうした通信機能を備えたモバイル機器は増えていくだろう。“通話のできないモバイル端末”は,今後市場で大きくものを言うことになりそうだ。

[杉浦正武,ITmedia]

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