iアプリはPDAでも楽しめる――拡大画面で表示可能

東京ビッグサイトで開催されたWireless Japan会場では，PDAでiアプリを動作させることが可能なエミュレータ―が展示されていた。

【国内記事】

2001年7月19日更新

　東京ビッグサイトで開催されたWireless Japan会場において，日本ヒューレットパッカードのブースではイーバレーがPDA上でiアプリを楽しめるエミュレーター「i-enabler」を展示していた。

PDAの画面上で起動するiアプリ

　これはJavaバーチャルマシンの上に乗せることで，PDA上でもiアプリの起動を可能にするエミュレーター。秋から特定のメーカーによりバンドルされる予定だという。各種Javaバーチャルマシンを搭載したPDAであればどのデバイスにも搭載することが可能で，今後OEM販売を考えているという。価格については「パッケージとして販売する場合，1万円はしないだろう」（説明員）

　PDAの画面は一般に携帯電話より大きいが，画面サイズに合わせて拡大表示することが可能。この場合ファイルサイズは変わらないので，拡大した分画質は落ちる。拡大させずに表示することも可能で，その場合は背景を好きなデザインにできるという。「現在業務向けに表やグラフを表示させるようなiアプリもあるが，画面が大きいので見やすい」（説明員）と，PDAだけにビジネス用途に使用するシチュエーションも想定しているようだ。

　このほかiアプリには，公式サイト以外にギガフロップスやアプリ★ゲットなどで1000本以上の無料アプリが存在する。「どんどん増える無料のiアプリを，ダウンロードしてPDAで楽しんでほしい」（説明員）

　なおJ-フォンやauのJavaをPDA上で起動させるようなものは開発しないのかとの問いには「ドコモ以外のキャリアのJavaは，現在数が少ないので，開発してもあまり意味がない。アプリがある程度そろってくれば，当然『J-enabler』や『K-enabler』なども作ることになるだろうが」と答えた。

　なお，イーバレーはhewlett-packardが世界で提供するモバイルビジネス企業コミュニティ「bazaar」の会員企業。Java技術に特化した専門家集団だという。

[杉浦正武，ITmedia]

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