雑誌のバーコードをなぞるだけ――携帯電話がサイトに自動アクセスするシステム登場

ウィナは雑誌などに掲載されたバーコードを読み取ることで,自動で対応サイトにアクセスさせる携帯電話接続型バーコードリーダーを発売する。

【国内記事】 2001年7月19日更新

 ウィナはブラウザフォンおよびPCをバーコードから関連サイトに自動でアクセスさせるシステム「Hyperlink2」を,今後米AirClicと共同で開発,マーケティングを行うことに合意したと7月11日に発表した。既にバーコードリーダーのプロトタイプは完成しており,今後改良版を販売していくという。

 これは雑誌などに記載したバーコードをバーコードリーダーで読み取り,それをブラウザフォンなどと接続することで,自動でそのバーコードに対応したサイトにアクセスさせるというシステム。ブラウザフォンのほかにPCに接続するバーコードリーダーも用意されている。どちらもバーコードを記載した雑誌などとセットで,9800円で販売するという。

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まずはレーザーでバーコードを読み取る

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その後バーコードリーダーをブラウザフォンなどに接続すると……。自動でバーコード対応サイトにアクセスをはじめる

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バーコードリーダーはPCにも接続させることができる(この場合付属のCD-ROMからソフトをインストールすることが必要)

 現在,iモードに対応しており,EZwebは試作品の段階。J-skyにはまだ対応していない。PCの方はWindows 98/2000/Meに対応している。

 バーコードは「雑誌などに記載しても邪魔にならないよう開発したもので,通常のバーコードより細長い」(ウィナ)。このバーコードが,データベースで各サイトに対応するよう割り振られているという。雑誌や広告の端の方にバーコードを記載することで,対応サイトへのアクセスを促すような用途が考えられる。

 なお,市販の製品に付属する一般のバーコードを読み取ることも可能で,ウィナとタイアップすればそのバーコードを特定サイトに割り当てることもできる。「たとえばキャンペーン企画で商品を発売し,そのバーコードを読み取れば景品のページにジャンプするようにも可能」(ウィナ)

 現在同社はさまざまなサイトをバーコードに割り当てた雑誌を制作し,バーコードリーダーとセットで販売している。雑誌には世界のラジオサイトも取り上げられており,雑誌からバーコードでアクセスすればPC上で音楽を再生することも可能になっている。

一覧性のある紙でこそ……

 ウィナは“一覧性のある紙でサイトを確認してから,サイトにアクセスすることの利便性”を強調する。

 「たとえばKDDIの“ezplus”アプリの一覧を掲載し,各サイトにバーコードを載せておく。ユーザーは紙で各サイトを閲覧した上で,興味があるサイトにすぐアクセスできる」(ウィナ)

 現在,携帯電話のURL入力は手間がかかるため,さまざまな方法が提案されている(6月22日の記事参照)。このバーコードを利用するという手法も,そうした「解決策」候補の1つといえる。ちなみにEricssonやMotorolaからは,バーコードリーダーを内蔵した携帯端末が既に発売されている。

[杉浦正武,ITmedia]

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