あなたのいた場所が分かる〜位置情報サービス「ステーション」の意外な活用法各社が提供している位置情報サービスだが,エリア別情報サービスなら,昨年10月から開始しているJ-フォンのJ-sky「ステーション」に一日の長がある。ユーザーが「今いる位置」をかなり正確につかんでいるということを利用して,さまざまな目的に用いることが可能だ。
J-skyステーションのメリットとは?J-フォンが昨年10月1日(全国対応は本年4月1日)からスタートさせた。,位置情報サービスは,携帯電話端末に対し「今いる場所」に適した情報を提供するもの。情報はJ-フォンの基地局から送出されているセル単位での大まかなエリア情報を元に送られる。 J-フォンでは,自分の位置情報をメールサービス内の掲示板機能を利用して特定のメンバーに通知できる。また地図情報サービス「J-Navi」において,現在地点からの情報検索・地図表示,道案内などができるサービスを提供している。 これにより,まったく見知らぬ土地でも簡単に現在地点からの近隣地図を見ることが可能だ。 この位置情報を利用したエリア別情報配信サービスがJ-sky「ステーション」。グルメ・タウン情報や,ニュース・天気予報など,ユーザーの現在いる地点に応じた情報を的確に配信できる仕組みだ。 現在対応端末では約350万台が契約済み,うち有料チャンネル受信契約をしているのは約150万台。 ユーザーは,ステーション対応端末を購入し,月額100円の有料チャンネル購読契約をすれば,エリアごとの最新情報を自動的に受信できる。いくつコンテンツを購読してもかかるのは100円のみだ。 ニュースなら1時間ごとに日に18回,気になるプロ野球のナイターの途中経過も15分間隔で届く。1つの情報はだいたい250バイト程度なので,そう込み入った情報は載せられないが,ニュースならヘッドライン程度は把握できるし,ウェブにリンクさせて詳細内容や続きを読ませるよう誘導の役割も果たす。 ほかにも場所に見合ったコンテンツも用意される。これから食事に行く店を探したい場合,いちいちグルメ情報を提供しているウェブサイトにアクセスし,現在いる場所を確認して近くのお店を検索する必要はない。あらかじめ届いている近隣のグルメ店舗情報からチョイスする……といった使い方が可能だ。 iモードの「iエリア」も,電波をつかんでいる基地局の位置を元に情報提供しているという点では同じ。品川にいれば大崎や五反田といった近隣地区の情報もiモードのメニュー内で見られるようになっているが,iモードに接続しないと見られないのが筆者には少々めんどうくさく感じられる。 ステーションなら,今居る場所に応じたグルメ情報やイベント情報が,自動で端末にどんどん配信されてくるのだ。わざわざウェブにアクセスしなくても,端末に勝手に情報が配信されて来る便利さは,一度使ったら手放せなくなるだろう。
今日あなたがいた場所が分かると……J-フォンの基地局は都市部では半径数百メートル,郊外で半径約5キロのエリアをカバーしているが,そのエリアに特化した情報を,個々の端末に配信しているのが特長。端末には,現在つかんでいる基地局の所在地(町名まで)が表示される。 位置情報の更新時間は6時間,12時間で設定できるが,この間にエリアを移動すると自動的に更新される。端末ごとに多少の機能の違いはあるが,どのエリアにいたかという「位置情報履歴」が残るようになっている。 「J-SH07」の場合,過去5件分の履歴が残る。位置情報履歴を見れば今日一日,どこにいたかが(だいたい)明らかになる。 例えば,この機能を利用して,会社が全営業マンにステーション対応のJ-フォン端末を支給し,その日の営業行動内容を把握するといった使い方も可能だ。 また,メールには位置情報を貼り付けて送ることもできるが,これは現在いる地点の位置情報が反映される。つまり,定期的に位置情報を入れたメールを送るように義務づければ,営業マンの居る地点を元に,近くのクライアントの要請に応じてすぐ客先に向かうよう指示するといったことにも応用できる。 プライベートでも位置情報を裏技活用会社の勤務時間内なら,ある程度把握されるのも仕方ないが,プライベートでは多少問題がある。 例えば奥さんや彼女にナイショで,お店に遊びに行っても,位置情報の履歴に飲食店や風俗店の集中する繁華街の地名が残ってしまう。行動がバレてしまう,ということでもあるし,どこにいたのか行動を把握できるということでもある。 もっともプライバシーの確保という点では,さすがに工夫されている。記録された位置情報は消すことも,暗証番号を設定して他人に見られないよう設定することもできる。自分の端末の操作法はしっかり理解しておこう。 便利なツールは,使い方によってさまざまな効果を発揮する。ぜひ仕組みと機能をしっかり理解して,便利に活用しよう。 [いちばゆみ,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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