PIMとインターネットなら必要十分。カシオBE-300に期待?ポケットサイズだが“PocketPC”ではないPDA,カシオの「BE-300」はPIMとワイヤレス通信にフォーカスして低価格を実現した戦略的商品だ。
カシオ計算機は7月31日,プライベートショウ「カシオモバイルソリューションフェア2001 Summer」を開催し,「CASSIOPEIA FIVA Windows 2000」やWindows CE 3.0を搭載したPDA「BE-300」の参考展示を行った。 BE-300はPIM機能に特化米国で299ドルという低価格を実現したPDA「CASSIOPEIA BE-300」が国内では初めてお目見え。実際に手にとって動作を試すことができた。
業務用からコンシューマ用まで幅広くPDAをラインナップするカシオでは,BE-300はローエンドに位置付けられている。「PDAはまだ価格が高い。必要最小限の機能に絞って価格を抑えた」とBE-300についてカシオは説明する。 OSにはWindows CE 3.0を搭載し,必要最低限の機能を搭載する。アドレス帳やスケジューラなどはカシオのオリジナルソフトが用意されるほか,メールに添付されたWordやExcelのファイルを扱うためのビューワも搭載する。Internet ExplorerではないがWebブラウザも用意され,PIM,メール,Web閲覧といったPDAに要求される要素はすべて持っている。 通信カードやストレージを利用するためにコンパクトフラッシュスロットを備えているが,PCカードが利用できるジャケットも用意するという。 どうしてもPocketPCと比較されがちなBE-300だが,どちらかというとザウルスやPalm OS搭載機と同じように見てほしいという。「ザウルスもPalm OSもオリジナルアプリケーションを利用しているという点で,BE-300と同じ」(カシオ) PocketPC専用のAPIをサポートしていないことから,これまでPocketPCで動作させていたソフトウェアには移植作業が必要だ。カシオでは,企業向けではなくコンシューマ向けにBE-300を展開していく予定。日本でも秋には登場するという。「(日本向けでは)型番は変更する予定」(カシオ)
BE-300の主な仕様は以下の通り。
FIVAのWindows 2000にはHDDバックアップ機能同時に,企業向けにWindows 2000を搭載した「CASSIOPEIA FIVA」も参考展示された。スペック的には,HDDを20Gバイト,メモリが160Mバイトに変更されたほかは,従来どおり。 ただしOSのバックアップ機能を搭載したことには注目。これはある状態のOSを別パーティションのHDDにフルバックアップできるもので,本体右側面のスイッチを操作することで,いつでもバックアップしたときの状態にマシンの環境を戻せるというもの。「普通に言う“リカバリー”機能とは違う」(カシオ) CD-ROMなしでHDDからリカバリーできる機種は日本IBMなどから登場しているが,初期状態に戻ってしまうのが少々残念。FIVAに搭載されている機能ならば,いつでも安定稼動している状態に戻すことができる。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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