アステル中国,CISに営業譲渡──定額制PHSサービスも

PHS単独よりも,インターネット事業と組み合わせたほうが未来がある? アステル中国はPHSを使った定額制インターネットサービスを行うCISに営業譲渡を行う。

【国内記事】 2001年8月1日更新

 アステル中国は7月31日,中国電力グループの情報通信事業の再編強化に伴い,10月1日をめどに中国情報システムサービス(CIS)にPHS事業を譲渡すると発表した。

 CISでは光ファイバー網を利用したインターネット接続サービスを2002年4月に開始する予定で,接続方式の1つとして定額制のPHSを利用する。広島県廿日市で行っている実証実験を踏まえ,可能な限り前倒しして事業を開始するという(3月14日の記事参照)。

 インターネット接続サービスは広島市,廿日市から開始し,その後中国地域の主要都市に展開する予定。接続方式には64KbpsのPHSのほか,100Mbpsの光ファイバー,3Mbpsの無線LANを予定している。また,低圧配電線搬送についても事業家に向けて検討しているという。

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中国電力の資料より。事業イメージ(拡大画像

ユーザーはこれまでどおり利用可能

 音声通話を含めたPHS事業については,CISが「アステル」ブランドを引き継いで行う。ユーザーの契約はCISに引き継がれるが,何ら手続きの必要なくこれまでどおりPHSを利用できるという。

 アステル中国によると,1999年10月以降契約者数は増加傾向にあり,2000年の経常収支も対前年度比で約10億円改善されたという。しかし単年度黒字化には今後数年を要することから,シナジー効果が期待できるCISに営業譲渡することとなった。営業譲渡後,アステル中国は2002年1月をめどに清算される。

[斎藤健二,ITmedia]

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