ワイヤレスアプリケーション向けの投資が拡大傾向に――米系調査会社Evans Dataの調査結果

【米国記事】 2001年8月21日更新

 米国の調査会社Evans Dataは8月20日,ワイヤレスアプリケーションを手がける世界各国のデベロッパー550人を対象に実施した調査「Summer 2001 Wireless Developer Survey」の結果を報告した。

 この調査によれば,調査に協力したデベロッパーのうちの約20%が今後1年半以内にワイヤレスアプリケーションの開発に従事する時間が増えると予測しているという。また,調査に協力したデベロッパーの3分の2がBluetooth対応ソリューションを「既に開発している」あるいは「開発する予定がある」と回答しており,新しいワイヤレス技術に対するデベロッパーの関心が高まっているとしている。ワイヤレスLAN標準のIEEE 802.11bに関心を寄せる回答者も数多くいたという。

 Evans Dataのワイヤレス関連アナリストJay Dixit氏は,「ワイヤレスデバイスの一般への普及が予想より遅れ気味だとはいえ,ワイヤレスインターネットは成長し続けている。また,売り上げも伸び悩んでいるかもしれないが,ワイヤレスデベロッパーはその影響を受けていない。ワイヤレスデベロッパーを対象にした最新調査の結果から,この分野のアプリケーション開発が加速していることが判明した。新しい技術が採用され,ワイヤレス開発用のツールが改善されるにつれ,デベロッパーはワイヤレスアプリケーション開発に費用と時間を注ぎ込むようになっている」と語っている。

 さらに,この調査結果によれば,デベロッパーが開発対象としているアプリケーションの中ではメールが優勢で,以下インスタントメッセージ,コンシューマー向け電子商取引,無線位置情報サービス(LBS)の順だった。ハードウェア別では,PDA向けのアプリケーションを開発しているデベロッパーが57%で携帯電話を対象とするデベロッパーとほぼ同率だった。ワイヤレス対応のノートPCを対象とするデベロッパーが37.8%で,現在回答者の18.8%がIEEE 802.11bを開発に使用しており,41%が既にテスト中,あるいは将来的にテストすると答えているという。

[ITmedia]

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