噂の新ザウルス「MI-E21」発売直前! プレ速攻レビュー!――キーボード編(3/3)

アプリケーションを使う上でのボタン操作も向上

 ここでひとつ注目されるのが,アプリケーション上でのキー操作部分で,ユーザーの声が反映された改善点があるということだ。

 手書きとキーボード入力を共存させられる便利なアプリケーション「インクワープロ」のキー操作だが,今まではこのアプリケーション上で「十字キー」の上下ボタンを使った場合,画面スクロールの操作が行われるようになっていた。つまり,何段か上の部分に書いた文字を修正する場合には,左キーを使ってえんえんと戻っていくしかなかったのである。

 この問題についてはユーザーからの改善希望の声が,多数シャープに寄せられていたという。そこで「MI-E21」では,上下ボタンを操作するとカーソルが移動するように変更された。これならすぐ上の段の内容を修正したいときには,上ボタンで上にカーソルを移動して修正すればいい。このような,ユーザーの声への対応は評価したい。

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インクワープロ上で上下ボタンを押すとカーソルが移動する

 「手書き認識」についても触れておきたい。キーボード周りがこれだけ改善されていると「わざわざ手書きで入力する必要はあるの?」と思うかもしれないが,紙のメモに書くような感覚で利用できる手書き入力機能は,キーボード配列を覚えずに利用できるので便利な機能だ。

 「MI-E21」では,手書き認識がさらにパワーアップしている。「英字」「数字」などを優先的に認識させることができる「優先変換機能」が搭載されたのだ。例えば手書き認識エリアに縦に棒を1本引こう。普通はこのままだと数字の「1」かもしくは英語の「L」 (小文字) と認識されるだろう。しかし,あらかじめ「優先変換機能」を使って「英字」「数字」を指定しておけば,「英字」の場合には「L」 (小文字) に,「数字」の場合には「1」に変換される。手書き認識のストレスを緩和させる便利な機能だ。

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この部分をタップすることで手書き認識を切り替えることができる

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同じ文字を「E1」と「E21」で認識させてみた。文面で「flower」と書いた場合と「2150円」と書いた場合の比較だ

 このようにキーボード周りが改善され,エンタテインメント機能を特に必要としないユーザーにも魅力を感じさせる改良点が多く見られる。シャープが動画や音声の再生だけに力を入れているわけではないということが理解できるところだ。

 次回はエンタテインメント部分で気になる動画・音声に関するのアプリケーションの変更点などについて見ていく。

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[小田嶋絵里,ITmedia]

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