J-フォンの写メールをiモードに送ろう

写メールをiモードなどほかのキャリアの携帯電話からも閲覧できるサービスが相次いで2つ,発表された。

【国内記事】 2001年9月17日更新

 9月17日,J-フォンの写メールをほかのキャリアの携帯電話にも転送できるサービスとして「@sha-mail」と「写メ蔵」の2つが相次いで発表された。双方がそれぞれどういった仕組みで,どこが異なるのか順に見てみよう。

ビーマップの「@sha-mail」

 @sha-mailは,写メールをiモードとEZwebから閲覧可能にするサービスだ。10月1日から開始され(J-フォン東海エリアのみ準備が整いしだい開始),料金は無料。撮影した画像をロングEメールに添付し,本文中に,1行目に送りたい相手のメールアドレスを,改行して2行目以降に伝えたいメッセージを入力して,「j@sha-mail.jp」宛に送信する。なお「送信先をカンマかスペースで区切れば複数の相手にも同時に送信できるようにする予定」(ビーマップ)。

 送ったメールは@sha-mailサーバに届き,画像が各キャリアに対応したかたちに変換されて,Web上にアップされる(下図参照)。

Photo

 メールの送付先には「○○さんから画像付きのメッセージが届いています」という文章と,アップされたサイトのURLを記載したメールが届く。メールを受信したユーザーはサイトのURLをクリックすれば,Web to機能によりサイトにアクセスして,画像を閲覧することが可能だ。なお,送信者には送信完了を知らせるメールが届くという。

 画像がサーバ上に保存される期間については「1週間程度を予定している」(ビーマップ)という。期間が過ぎればメール内容はWeb上から消えるため,アクセスできなくなる。

写メ蔵

 写メ蔵は,写メールをiモードから閲覧可能にするサービス。個人が運営しており,こちらも料金は無料。本日よりサービスを開始している。

 画像添付メールを,相手先URLの「〜@docomo.ne.jp」の「ne.jp」の部分を「nem.jp」と変えて送信する。これによりメールが写メ蔵メールサーバに送られ,画像がサーバに保存される。本来の宛先にはこのサイトにアクセスするためのURLが付いたメールが送信され,Web toでアクセスが可能になるという。

 なお同サービスはオプションとして「ne.jp」の部分を「ne3.jp」とすることで,送信したメールを関西弁に自動変換する機能も持っている。近日中に幼児語変換のオプションサービスも開始するという。

どちらも同じサービス?

 以上見てきたように,実は2つのサービスはよく似たもの。細かい操作面や,@sha-mailがiモードとEZwebに対応しており,写メ蔵はiモードのみである点などが異なるが,根本の“サーバ上にアップして相手の端末からWeb toでアクセスさせる”という点は変わらない。

 これについてビーマップは「個人がサービスとして提供できるように,アイデア自体は前からあるものだろうし,技術的にもたいしたことはない」と語る。

 「ただアクセスが集中した際に,負担に耐えるだけのサーバの容量があるかどうかがポイント。うちはこれまでJ-フォンとコンテンツ面で提携しており,J-フォンの了解もとった上で運営を行っている」(ビーマップ)と,自らを“公式サービス”として自信を見せている。

 ともあれ,ユーザーにとってはこうした画像変換サービスが増えるのは嬉しいかぎりだろう。人気端末「J-SH07」の製造元であるシャープは「Space Town」内で,7月1日より同様のサービス「ぎゃらも!ラボ」を行っている。J-フォンの好調の原因といわれる写メールだが,今後こうしたサービスを通せば,ほかのキャリアとも共有が進むことになるだろう。

[杉浦正武,ITmedia]

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