音声認識システムを好む携帯ユーザーは40%以下

携帯電話で音声認識を利用したい,というユーザーは案外少なかった。依然としてキー入力を好むユーザーは平均で16%もいることがJupiter Media Metrixの調査で明らかになった。

【国内記事】 2001年9月18日更新

 米Jupiter Media Metrixは,米国の携帯電話ユーザーのうち,携帯電話で用事を済ますのにキー入力よりも音声認識システムを好む人は40%以下に過ぎないという調査結果を発表した。

音声認識システムには再考が必要

 最新レポート「Managing the Migration to Speech System」(うまく音声認識システムへの移行する)によると,さらに16%におよぶユーザーが依然として「音声認識よりキー入力を使いたい」と回答しており,この傾向は特に若い消費者に顕著だった。

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Jupiter Media Metrixの調査より

 この結果に基づきレポートの著者Seamus McAteer氏は「音声認識技術はWebではなく音声通話の延長にあるもの……そのような認識の元,多くの企業が音声認識技術をインターネットサービスの新しいプラットフォームにしようと目論んでいたが,再考が必要だ」とコメントしている。

 ただし,自動車内での携帯利用が法令によりハンズフリーに制限されていることや,ホテルチェーン,航空会社,チケット販売など携帯電話ユーザーからの多数の通話を処理する必要がある企業はキー入力のほかに選択肢を用意する必要があることは認識しておくべきだとしている。

 また「音声認識システムは短期的には双方向音声応答システムのインフラ拡張という点でインパクトがある。2年以内には携帯電話とネットワークで,音声とデータといったマルチモードインタフェースが採用され,音声認識はモバイルデータサービスにとって必須の技術となる」と予測している。

 この調査は1800人のネットユーザーを対象にして2001年の5月に行われた。

[斎藤健二,ITmedia]

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