うわさの有料コンテンツ配信サービス「モバイルBitway」とは?――WORLD PC EXPO 2001

凸版印刷が先日発表したコンテンツ配信サービス「モバイルBitway」。日本では初めて,さまざまなPDAを対象にダウンロ―ド販売が可能にしたサービスだという。

【国内記事】 2001年9月21日更新

 凸版印刷は8月27日,モバイル向けコンテンツ配信事業「モバイルBitway」を11月から開始すると発表した(8月27日の記事参照)。コンテンツはクレジット決済により,オンライン上でダウンロード販売されるという。サービス開始当初はPDA向けに提供される予定。

 19日から幕張メッセで開催されているWORLD PC EXPO 2001では,凸版印刷もブースを出展している。会場で広報担当者に話を聞いた。

“日本初”のサービス?

 凸版印刷の広報によれば,モバイルBitwayは日本で初めて,総合的なコンテンツを有料販売するサービス。「例えばザウルス用コンテンツは製造元のシャープがダウンロード販売を行っており,CLIE用コンテンツならソニーが(ソニースタイル)内で提供している。しかしこれらはあくまでその機種専用のソフトで,すべてのPDA用のコンテンツを各種取りそろえたサービスはほかに例がない」(凸版印刷)

 確かにユーザーサイトでは各種PDA向けのソフトウェアが無料で提供されているが,これらはどちらかといえば各コンテンツプロバイダのリンク集に近いもの。そこを経由して結果的に購入できたとしても,自前で課金の方法を確立しているわけではない。“有料で,あらゆるPDAに対して”コンテンツを販売するサービスは,モバイルBitwayが初めてというわけだ。

どんなコンテンツが用意されるか?

 凸版印刷は従来からPC向けに「Bitway」というコンテンツ配信サービスを行っていた。今回「せっかくPC(用のコンテンツ配信事業)を立ち上げたのだから,モバイルにも利用しよう,ということ」(凸版印刷)

 ただし提供されるコンテンツはかならずしもBitwayと同じものになるとは限らない。PCとモバイル機器では,コンテンツの利用シーンが異なるとの考えだ。

 「(PC版)Bitwayではコンテンツは土日,20時〜2時が最もよく売れる。グラビアやゲームが人気であり,“1人でこっそり行う,夜のビジネス”となっている。しかしモバイル機器なら,利用シーンは外出時の暇つぶしということになるだろう」(凸版印刷)

 実際は,従来のPC用コンテンツを取り入れつつ,新しいものも加えていく予定。サービス開始時はPDA向けサービスとして提供されるモバイルBitwayだが,今後は3G携帯電話やカーナビ,家庭用ゲーム機や店頭の端末などを対象に,みんなで楽しむコンテンツや保存して収集するコンテンツなどを供給するという。

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これがトップ画面(画面は開発中のもの)

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コンテンツ一例。雑誌をPDA上で読めるサービスなども提案されている(画面は開発中のもの)

 現在凸版印刷では,具体的なコンテンツとしてどのようなものがそろえられるか,話し合いが進んでいる段階。たとえば雑誌を読めるコンテンツなどは情報が随時更新されるような仕組みが望ましいため,どうダウンロード販売システムと折り合いをつけるかといったことなども検討されている。

 とはいえ「各コンテンツプロバイダも,PDAの大きな画面なら携帯電話では実現しなかった表現力を持っているという声が多い」(凸版印刷)。モバイルBitwayは2004年度に,コンテンツ数1万の獲得を目指している。

[杉浦正武,ITmedia]

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