竹中工務店，FOMAを活用したビジネスソリューション

10月1日に本サービスが開始されるFOMAを活用したビジネスソリューションの実証実験が行われる。内容は第3世代携帯電話らしく，映像を主体としたものだ。

【国内記事】

2001年9月26日更新

　竹中工務店とNTTドコモは9月26日，第3世代携帯電話サービス「FOMA」を活用したビジネスソリューションの実証実験を開始すると発表した。

FOMAで映像を送受信

　竹中工務店は「施設情報化ソリューション」のコンセプトを2000年に打ち出し，建築主，テナント企業をはじめとする顧客の施設・業務に関するIT支援を行っている。NTTドコモと竹中工務店は2000年12月よりFOMAを使ったソリューションモデルの構築の検討を進めており，今回の実証実験で市場性を検証する。

　実験内容は大きく分けて3つ。

　1つは映像を蓄積したサーバにFOMA端末（P2101V）からアクセスして，ストリーミング再生するもの。商品PR映像，機械操作の映像マニュアルなどを検討している。

　2つめはFOMAの撮影画像の送信とデータベース化。カメラ付きFOMA端末（P2101V）で撮影した画像をiモードメールに添付してサーバに送信すると，サーバ側で自動的に画像を抜き取りWebページにデータベース化。画像データベースはFOMA端末（N2001，P2101V）やPCから閲覧，検索できるようになる。生産現場などの作業報告，視察報告，業務進行記録のデータベース化などへの利用を検討している。

　3つめはビデオカメラ映像によるリアルタイム監視。ビデオカメラで撮影したリアルタイム映像を，FOMAのデータ対応端末（P2401）でサーバに送信。その映像をFOMA端末（N2001，P2101V）でパケット通信を使い閲覧する。カメラの遠隔操作なども予定している。セキュリティ監視や作業進捗の把握，定点観察などを検討しているという。

ビデオカメラ映像によるリアルタイム監視のイメージ図。NTTドコモ資料より

　実証実験は10月1日より2002年3月末頃まで行われる。

[斎藤健二，ITmedia]

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