写真で見る「TS11」──カメラを備えた@mail端末

完成度の高いきょう体

 3キャリアに端末を供給している三洋電機だけに,きょう体のデザインなどはもはや完成の域に達している。デザイン面で兄弟機となる,auの「C401SA」や「C412SA」,J-フォンの「J-SA03」と比べてみるとデザインはそっくり。寸法や重さなどもほとんど変わりはない。

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ダイヤルキーと背面。ダイヤルキーは十字キーとWeb,メールボタン,そしてソフトボタンが2個と標準的。背面のヒンジ近くにカメラは設置されている。バッテリーは520mAh

カメラとTFT液晶,@mailの組み合わせ

 モバイルカメラは人口網膜LSIを使用。しかし画質ではシャープのJ-SH07に劣る。J-SH07のようなデジタルズーム機能も持たない。カメラの位置がヒンジ部になるため,撮影には少々の慣れが必要だ。基本的には端末を横に持って,側面のシャッターボタンを使う形になるだろう。

 とはいえ,TFT液晶とカメラの組み合わせは最適。256色液晶搭載のカメラ付き端末と違い,ある程度の色はディスプレイで確認できるし,STN液晶の端末と違って応答速度が高速なため,快適に撮影できる。ちなみに撮影時はホワイトバランスを11段階に,明るさを21段階に調節できる。

 TS11ならではの特徴は,豊富に用意されたスタンプやフレーム,文字入力などを画像に簡単に入れ込めること。J-SH07では簡易なフレームしか入力できなかったが,TS11には12種類ものフレームが用意され,フレームを表示させたまま撮影することもできる。

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撮影した画像を@mailでPCに転送したもの。フレームに合わせて撮影できる。室内では多少ノイズも乗るが,色味はきれいだ

 またJ-フォンの写メール端末とは違い,添付して送れるファイルが約100Kバイトと大きなことも特徴。「スカイメール」だけでなくEZweb@mailにも対応した,TS11ならではの利点だ。

 個別の機能やスペックを見ていけば,“その分野でトップ”とはいえないTS11だが,逆にいえばこれだけの機能がうまくまとまっているのはさすが。たいていは機能を増やすとメニュー構成が複雑になり,分かりにくくなっていくが,TS11はかなり直観的に操作できる。

 また,各種の設定やユーティリティなど細かなところに手が届く機能が実装されているのも,スペックだけに目を取られていると気が付かない部分だ。次回はソフトウェアを中心にレビューを予定している。

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[九条誠二,ITmedia]

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