携帯電話端末の用途で欧・米の違いが浮き彫りに――米調査会社

SMS,着メロのダウンロードなど携帯電話端末をデータ通信にも積極的に活用する欧州に比べ,米国は音声通信が主流のようだ。

【国内記事】 2001年10月15日更新

 米Strategy Analyticsは10月11日,携帯通信ユーザーのインターネットアプリケーション利用に関する調査レポート「End-user Perspectives on Future Mobile Internet Applications」を発表した。

 同社の調査によれば,西欧では携帯電話端末を利用したショートメッセージ(SMS),ボイスメール,着メロやアイコンのダウンロードの普及率はそれぞれ73%,69%,24%であるのに対し,米国ではボイスメールの普及率は60%と高いものの,SMS,WAPサービスへのアクセスは10%にも満たないという結果が出た。

 西欧のビジネスユーザーの20%が携帯通信ベースのビデオ会議に関心があると回答したが,この手のサービスに対して月に10ドル以上を支払うつもりはないという。またオーディオ,ビデオ関連のアプリケーションに対してもほとんどのユーザーがすぐに必要だとは感じておらず,この分野には魅力的なコンテンツやリーズナブルな価格,シームレスなコンテンツ配信が求められるという。若者のこの手のアプリケーションに対する関心度は高いが,利用料金の支払いに苦労しているとStrategy Analyticsは指摘する。

 Strategy Analyticsによれば,メールや音声,ファックスなどのメッセージの統合については米国のモバイルビジネスユーザーの40%が関心を示しており,市場の中でも高い需要が見込める分野だという。

 Strategy Analyticsの上級業界アナリストNitesh Patel氏は「米国の携帯通信ユーザーは,依然として携帯電話端末をデータ通信やコンテンツサービス用のデバイスとしてではなく,音声通信用のツールととらえているのに対し,欧州のユーザーは携帯端末によるコンテンツ受信に対する受容度が高い」と語っている。

[ITmedia]

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