プライバシーと引き換えに広告を求めるコンシューマー

【国内記事】 2001年10月16日更新

 英調査会社ARC Groupは10月15日,欧米のモバイル広告サービス利用者を対象に実施した調査レポート「Mobile Advertrising - New Business Models and Interactive Branding」を発表した。

 この調査では,ユーザーは自分に関係のある情報を提供する広告サービスに加入した場合,プライバシーの問題についてはそれほど心配しないことが判明した。ARC Groupによれば,回答者の約30%が個人情報の提供と引き換えに関心の高い分野の広告を受け取ることに「まったく異存がない」「異存がない」と答えたという。

 ARC GroupコンサルタントのRichard Jesty氏は「モバイル業界とコンシューマーを対象に実施した今回の調査で,エンドユーザーを正確に絞り込み,関心の高い情報を提供すれば,モバイル広告は成長する可能性があることが判明した」と語っている。

 ARC Groupではモバイル広告が世界中で導入されるようになり,広告収入の面では今後5年以内に特に西欧やアジア太平洋地域で伸びていくものと予測している。

 同社によれば,Nestle,McDonald's,P&Gのようなブランドは既にモバイル広告の即時性と双方向性を利用する広告キャンペーンを展開しており,多額の予算を投じてモバイル広告をセールスプロモーションの手段から長期的なブランド構築の手段へと拡大しているという。

 同社は,モバイル広告は欧州ではショートメッセージの形態が主流だが,日本のiモードは双方向のやり取りや斬新なバリューチェーン構築が行えるため,アジア太平洋地域のみならずほかの地域でも大きな可能性をもたらしそうだとしている。

[ITmedia]

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