インテル,XScaleアーキテクチャを使ったプロセッサを展示

インテルは10月31日,マイクロソフトの車載端末用Windows CE「Windows CE for Automotive 3.5」の発表会場で,XScaleマイクロアーキテクチャを使ったプロセッサを展示した。来年にはXScaleを採用した製品も登場するという。

【国内記事】 2001年11月2日更新

 インテルは,10月31日に幕張で行われたマイクロソフトの車載端末用Windows CE「Windows CE for Automotive 3.5」の発表会で,XScaleマイクロアーキテクチャを使ったプロセッサを展示,StrongARM/206MHzのプロセッサとのパフォーマンス比較を行った。

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左がXScaleアーキテクチャを使ったプロセッサ,右がStrongARM/206MHzのプロセッサ

 デモは,XScaleマイクロアーキテクチャを使ったプロセッサとStrongARM/206MHzのプロセッサ上でWindows CE 3.0走らせ,MPEG-1の画像を再生して見せるというもの。インテル広報によれば,「今回のデモは,電圧や周波数を同じにして正確に比較するというものではなく,XScaleの特徴であるマルチメディア処理の速さや画質の美しさを単純に見てもらうために行った」という。「DSPコアや外付けで画像処理用のチップがなくても,汎用プロセッサだけで画像や音声をきれいに再生できる」。実際,XScaleアーキテクチャを使ったプロセッサのほうが,再生の速度は速く,画像も滑らかに表示されていた。

 XScaleの特徴は,低消費電力でありながら最高1GHzのクロック周波数で動作させることができ,マルチメディア機能が充実している点。車載向けやPocket PC,携帯電話などのベースとなるプロセッサを動作させたデモは,日本では今回が初めてだ。

 XScaleマイクロアーキテクチャが車載向けに向いている点は「マルチメディア機能とパフォーマンス」とインテル広報。「マルチメディア処理能力が高いので,メルチメディアナビゲーションに向いている」

 XScaleマイクロアーキテクチャの採用を決めた会社も既にあり,来年には搭載製品の登場が予定されている。

[後藤祥子,ITmedia]

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