企業を狙うAirH"──HP,ドリームアーツと協業

データ通信に活路を見出したいDDIポケットは,定額制のデータ通信サービス「AirH"」に,モバイル端末,サーバ,EIPアプリケーションを合わせて,トータルソリューションとして企業への導入を狙う。

【国内記事】 2001年11月7日更新

 DDIポケット,日本ヒューレット・パッカード,ドリームアーツの3社は11月7日,「AirH"」サービスを活用したeCRMソリューションの提供について協業していくことで合意したと発表した。

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 DDIポケットが定額制データ通信サービスAirH"端末とサービスを,HPがPocketPC端末「Jornada」を,ドリームアーツがEIP(企業情報ポータル)プラットフォームの「INSUITE One」を提供し,実際のシステム構築,運用はHPや同社のSIパートナーが行う。

 モバイル環境での企業内情報へのアクセスは携帯電話を活用したソリューションも多いが,今回は「PDAでの提供をターゲットとしている」(DDIポケット法人営業部長の長岡孝治氏)。

 また「PDAを使ってビジネスをする場合の問題はコスト。定額制が最もメリットが大きい」(ドリームアーツのIPS営業本部長,牧山公彦氏)と,AirH"のメリットも活きる。DDIポケットでは「年間で約3分の1の通信費削減になる」としている。

 営業体制としてはDDIポケットが中心となり,2001年下期中に30社程度の導入を目指す。規模は1社あたり500回線を想定している。

 米国でCompaqを買収したHPだが,「今のところ日本ではコンパックとは関係を持っていない」(ヒューレット・パッカードeサービスソリューション部長の大鐘久生氏)という。コンパックコンピュータは,MVNOの日本通信と提携し,B2B(Business to Business)やB2E(Business to Employee)を対象としたサービスを開始するが,「きつい言葉で言うと,(コンパックとHPは)競合」(大鐘氏)という状況だ。

[斎藤健二,ITmedia]

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