J-フォン,高額商品も取引可能なモバイル決済サービス「SKY CHECK」発表

J-フォンがクレジットカードを使った決済サービスに乗り出す。利用者のID,パスワードのほか携帯電話のIDも認証に使うため,安全性が高く,高額商品の購入にも利用可能だという。

【国内記事】 2001年11月13日更新

 J-フォンは11月13日,携帯電話のインターネット接続サービス「J-スカイ」を使ったモバイル決済サービス「SKY CHECK」を12月3日より開始すると発表した。ユーザーは登録料無料で,商品購入の決済に利用できる。

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高額物品販売にも対応

 SKY CHECKは,クレジットカードを用いるユーザー登録型の決済サービスだ。回収代行サービスと異なり,高額な商品の販売にも利用できる。利用者は,あらかじめクレジットカード番号を登録しておけば,次回からはJ-スカイ対応の端末でIDとパスワードを入力するだけで買い物が可能になる。

 インターネット上のECサイトの多くでも,クレジットカード決済の際に会員登録を行い,次回以降はIDとパスワードだけで決済が行えるようにしている。しかしこの場合,サイトごとに会員登録が必要になるため,いろいろなところに個人情報・カード番号を出すことになるリスクがあった。

 SKY CHECKでは,J-フォンがそれらのサイトを取りまとめる役目を果たす。ユーザーはSKY CHECKに登録すれば,さまざまなECサイトの決済を簡単に済ますことができる。

 登録はJ-スカイとPCのWebページから行え,無料。クレジットカードはVISA,Master Card,JCBに対応している。今後デビットカードなどにも対応していく予定だ。

 商品購入はJ-スカイサイトだけでなく,PCのSKY CHECKのwebページからも可能。決済時にSKY CHECKの支払いを選択すると,J-フォン端末に支払い用のURLがメールで送信される。

クレジット番号や個人情報は外に流出しない

 通常のECサイトや,店頭でクレジットカードを使うのに比べても安全なのがSKY CHECKの特徴だ。利用者の個人情報はJ-フォンのネットワーク内で管理するため,加盟店やインターネットにそれらが流出しない仕組みになっている。

 また,決済時の個人認証にはID,パスワードのほか個々の携帯電話のID(ユーザーID)を用いる。このため,登録者本人の携帯電話でなければ決済や照会は行えない。

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 SKY CHECK処理の流れ(クリックで拡大)
1 ユーザーがECサイトで商品選択
2 ユーザーはSKY CHECKでID,パスワードなどを入力
3 SKY CHECKがクレジットカード会社に与信
4 結果がSKY CHECKに戻る
5 ユーザーに決済処理結果が戻る
6 EC店舗に結果を通知
7 商品を配送
8 SKY CHECKサイトで売上確定
9 売上はSKY CHECKから入金

登録サイトは公式サイトとは別の枠組み

 サービスに先立ち,11月13日よりSKY CHECKの加盟店募集がhttp://shop1.skycheck.j-phone.com/で開始されている。加盟店はJ-スカイの公式コンテンツを運営している必要はなく,SKY CHECKと契約を結ぶ形になる。

 当初の参加予定加盟店は以下の通り。

イー・ゲイト("girlsgate")
イー・ショッピング・ブックス(2002年春予定)
伊勢丹
インデックス
エアートーヨー
avex group
キュリオシティ
講談社
サンリオ
ジービーネクサイト("@woman")
TBS
バンダイネットワークス
ユニバーサル スタジオ コンシューマー プロダクツ ジャパン
楽天市場出展者
WOWWOWクラブ・ドットコム

 また,J-スカイのJavaアプリ対応端末であれば,3Dポリゴン機能を用いて購入したい商品を360度自由な方向から眺められるショッピングサイトも用意される予定だという。

 3Dポリゴン描画サービスの協力会社として,キヤノン,キヤノン・スーパーコンピューティング・エスアイ,バンダイネットワークス,エイチアイなどの名前が挙がっている。

[斎藤健二,ITmedia]

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