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KDDIが本腰を入れて取り組むアプリケーションプラットフォーム「BREW」。その普及のために必要なのは、アプリケーション数の増加だ。 BREWの開発元であるクアルコムは、アプリケーション開発をサポートするBREW ディベロッパー ラボを開設し、各種BREW対応端末を用意。テクニカルサポート要員を常駐させ無料でアプリケーション開発を支援する。
当初の開発はネットで無償配布されているエミュレータなどを使って行ったが、「エミュレータは世界標準のBREW仕様が動作するようになっている。KDDIの追加仕様部分にミスがあっても動いてしまう」と、最終的な完成には実機を用いたテスト、デバッグが必須だと話すのは、BREWを使ったカタログアプリケーションを開発したイノベイト。
さらにラボには米Verizon Wirelessや韓国KTF、中国のChina Unicom向けの端末も、数台ずつ用意されており、今後その数を増やしていく予定との事。
BREW自体は互換性が非常に高く、同じコードを使って別のオペレータ向けの機種でそのまま動いてしまうこともある。しかし各国ごとにバージョンが異なったり、細かな仕様の違いがあるのはいかんともしがたい。KDDI向けはバージョン2.0で間もなく2.1にアップデート、韓国KTF向けはバージョン1.2、中国China Unicom向けはバージョン2.0だ。 つまり海外向けにアプリケーション提供を考えている場合も、実機でのテストが必ず必要になる。海外端末は調達が難しいが、BREW ディベロッパー ラボを利用することで海外展開を視野に入れた開発も可能となる。 BREW Developerラボのもう一つの魅力は、即時のサポートが受けられるようテクニカルサポートができるエンジニアを常駐させていることだ。イノベイトは「同じプログラマ同士、しっかりと対面で返答がもらえるのがよかった」と、サポートを評価する。 アプリケーション開発に必要なリファレンスなどが用意されているのはもちろんのこと、「高度な要求にはクアルコム社内のアプリケーションエンジニア、OEM端末メーカーエンジニアも必要に応じて応対する」と、ラボを担当するクアルコムジャパンの古屋正樹マネージャー。 ラボにはエミュレータでのデバッグが可能なPCに加え、クアルコムのリファレンスボードを使いICEを用いた問題の切り分けも行える設備が整っている。通常有料となるARMのコンパイラも用意されており、実質、ここだけで開発からテストまで行える環境だ。 KDDI公認の開発者でなくとも、気軽にBREWに触れ、アプリケーション開発を試すことが可能。ラボの開設時間は10時から18時までだが、開発の最終段階では徹夜でテストを行う開発者もいるという。「気軽にラボを訪れてもらいたい」(古屋マネージャー)
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