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スーツの“胸ポケ”が似合う全部入り──薄さ20ミリの「W31T」

機能と薄さで3Gの頂点を極める──。そんな意気込みで開発されたのが、東芝のWIN端末「W31T」。ドコモユーザーも羨むこんな機能が、薄型ボディに詰め込まれている。

　「これホントに動くの？」「この薄さでEZナビウォークもPCサイトビューアーも使えるの？」「キャリア替えしてでも使いたい」──。「W 31T」を初めて見たITmedia営業部のスタッフの声だ。

　W31Tの開発陣が狙ったのは、まさにこの部分。auユーザーの乗り換えだけでなく、他キャリアの2G、3Gユーザーの乗り換えまで意識して開発されたのが「W31T」なのだ。

　薄さ20ミリ、重さ116グラム──。スーツの胸ポケットにスマートに収まる薄型ボディの中に、どれだけの機能が詰め込まれているのかをチェックしよう。

多機能ながら薄さ20ミリ──ボディデザイン

　最も注目度が高いのは、やはり20ミリという薄さ。236万画素カメラや2.4インチ液晶、音楽プレーヤー、マンナビ、Bluetooth、辞書──これだけの機能が入って、たったの20ミリという薄さには驚かされる。

　ただ薄いだけでなく、デザインにもこだわったと東芝 国内営業第一部で販売主任を務める東條正勝氏。「テーマはGRAPHICAL & FUTURISTIC。“＆”の記号のようにグラフィカルで未来的なデザインを目指した」

　一筆書きで描いた1本のラインをモチーフにした背面パネルのデザインは、通話時には横顔に似合うように、閉じたときにはオブジェのような存在感があるようデザインされている。

　ボディカラーは「ブルークォーツ」「ソルティーホワイト」「ターマックグレー」の3色だ。「ソルティーホワイトはマットな質感とブルーパールの効果で、岩塩やハッカのようなしっとりとした肌合いを表現。ブルークォーツは、プールの水面を真上から見た時の輝きを目指した爽快感のある水色。ターマックグレーは、ひんやりとしたアスファルトを感じさせる都会的でクールな色味を出している」

　　この薄さながら、内部に骨のようにマグネシウムを入れることで、剛性も確保している。「上筐体側はメイン液晶の薄型化がポイント。落下や加圧で液晶が割れないようにするため開発陣は悪戦苦闘した。設計担当者は液晶を割り続けること100枚以上。連日、液晶が夢にまで出てきて、夢の中でも評価し続ける毎日だった」

　下側のボディは1枚の基板で構成されている。「部品配置の陣取りは、まさに戦国時代の国取り合戦の様相を呈していた」

定額で使える──PCサイトビューアー

　au携帯電話のPCサイトビューアーは、5月1日から定額で使い放題の料金プランに対応。パケット代を気にせず、携帯でPCサイトを閲覧できるようになった。

　そこに登場するのがW31Tだ。auの夏モデルではほかにも「W31CA」にPCサイトビューアーが搭載されているが、これは「W21CA」と同じバージョン。対するW31TはBREW 3.1対応に対応しており、機能強化が図られている。

　新たに「リンク一覧」が装備され、HTML上のリンク先を一目で確認できるようになったほか、ブラウザの「進む」「戻る」が「EZwebキー」と「メールキー」で行えるようになるなど利便性が向上。スクロールなどの操作もサクサク行え、ストレスのないWeb閲覧が可能だ。

大きな画面に高画素カメラ──2.4インチディスプレイ＆236万画素カメラ

　東芝端末では初搭載となるPCサイトビューアーを強力にサポートするのが、2.4インチのQVGA液晶。コントラストが従来比で約2倍になり、「色が濃くはっきり、リアルに出る」など、深みのある色表現が可能になった。

　カメラ機能も妥協がない。236万画素のCCDを搭載、最大1600×1200ピクセルの写真を撮影できる。EZキーを押すとマクロに切り替えられ、手軽に接写機能を利用可能だ。

プリントもデータ交換もワイヤレスで──Bluetooth

　au携帯で唯一、継続してBluetooth機能を搭載しているのが、東芝製のWIN端末。W31Tにももちろん搭載されている。

　PCとの接続によるダイヤルアップ通信や撮った写真のプリント、他のBluetooth携帯やPCとのデータのやりとりをワイヤレスで行え、ヘッドセットを使ったワイヤレス通話も可能だ。

営業マン必携のマンナビをスマートに──EZナビウォーク

　目的地までカーナビのように道案内してくれるのが、au携帯電話向けサービス「EZナビウォーク」。W31Tも、この機能に対応している。

　“W31T＋EZナビウォーク”のメリットは、薄型軽量端末で、ナビ機能を使えるところだ。EZナビウォークを使いたいと思っていても、重い端末だとポケットに入れて持ち歩くのにも躊躇してしまう。

　W31Tならスーツやワイシャツの胸ポケットにもすんなり収まる。初めての場所に行くことが多い営業マンでも、荷物がかさばることなく気軽に持ち歩いてマンナビを利用できるのだ。

音楽プレーヤーが進化──着うたフル

　W31Tは“1曲まるごとダウンロード”が可能な「着うたフル」に対応。音楽プレーヤーとしても使えるのがうれしい。

　この音楽機能も、前モデルの「W21T」から大幅な強化が図られた。1つ目は、音楽を聴きながら使える機能が増えた点。Eメールの作成と送受信に加え、Cメールの作成と送受信やEZwebサイトの閲覧、EZナビウォーク、PCサイトビューアーの利用に対応した。

　新たにステレオワイドとイコライザー機能も装備。ステレオワイド設定は「スタンダード」「ワイド」「スーパーワイド」から、イコライザは「スタンダード」「ポップ」「ロック」から選べる。

　なお、同梱のステレオイヤホンはセパレート式。好みのヘッドフォンを接続して利用可能だ。

親子で使えば安心──安心ナビ

　W31Tは、KDDIのau携帯向け新サービス「安心ナビ」にも対応。アドレス帳に登録したau端末の位置を確認できる「位置確認メール」や、パートナーリストに登録したau端末の位置を確認する「いつでも位置確認」、家族が特定のエリアに到着したり、特定のエリアから離れたときに自動的に通知される「エリア通知」といった機能を利用できる。

　子供や両親の携帯を安心ナビ対応の端末にすれば、いつでも家族の居場所を把握することが可能だ。

　またW31Tには、あらかじめ登録した5人までの相手を簡単操作で呼び出せる「ペア機能」も装備。家族を登録しておけば、発話キーを押すだけで手軽に通話やメールでコミュニケーションできるのだ。

[ITmedia]

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