IGZO搭載でバッテリー問題は完全解決?――「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」タッチ&トライイベント(2/3 ページ)
11月26日にブロガー向けに「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」タッチ&トライイベントが開催された。IGZO、16Mピクセルカメラ、クアッドコアなど見どころが満載のSH-02Eだが、ブロガーはどこに注目し、実際に触れてどんな感想を抱いたのだろうか。
SH-02Eの“ここ”が気になる――参加者からの質疑応答
イベントでは参加者から忌憚のない意見や質問が出たので、その内容を一問一答で紹介しよう。
―― IGZOを搭載したディスプレイの強度はどうか。
前田氏 従来のガラスと変わりません。特に弱いということはありません。
―― SH-09Dと画面を見比べてもIGZOの方がきれいに感じる。IGZOで画質も向上したのか。
前田氏 お客様がきれいと感じる大きな要因は「明るさ」です。バッテリーのリソースを明るい方に割り振るのか、バッテリー持ちに振るかは商品の完成度に関わってきます。SH-02Eは、IGZOを採用したことで消費電力が減り、そこ(明るさ)に割り振れるリソースが多かったのです。
田中氏 同じ電力でバックライトを点けたら、IGZOの方が明るくなります。
―― S-CGSilicon液晶システムとIGZOの表示内容を見ると、色味が違うように思える。絵作りが変わったのか?
前田氏 まさにその通りで、明るくすると、明るいなりの色味があります。明るさと色の深みはトレードオフ。色を深くするほど暗くなることもあります。ユーザの好みに応じた画質モードを用意していますので、お好みに応じて画質設定で色味を変えればご満足いただけると思います。
―― 液晶パネル、バッテリー、基板の順番に実装して薄型化を図るのは他社も実現しているが、他社に「ここは負けない」という点は?
前田氏 IGZOの特長を生かし、極限まで無駄な液晶駆動を削ぎ落とす表示システムに仕上げ、超低消費電力を実現しました。ここは他社は真似できないところだと思います。
―― 発熱問題はどうか。
田中氏 今回、我々はチップセットにQualcommさんの「APQ8064」を選択したこともあり、駆動システムが変わっています。熱問題は回路設計者が、トライ&エラーを繰り返してかなり頑張ってくれました。少なくとも私がSH-02Eを使って、熱で落ちたことはありません。また、熱が一点に集中しないような構造にしています。
―― なぜ5インチではなく4.9インチ? 画面サイズは今後どうなる?
田中氏 68ミリの数字ありきで進めてきました。スマートフォンが持ちにくいと元も子もないので、そこを維持できる数字として68ミリに行き着きました。片手で操作できるギリギリの液晶サイズが4.9インチだと思っています。画面と狭額縁化を含め、この先どう進化させていくかは課題だと思います。
―― 電源キーが上にあるので押しにくい。
田中氏 SH-02Eは本当に部品がぎっしり詰まっていて……。また無線アンテナを搭載するにも体積が必要です。機構設計と相談した結果、今回は(電源キーが)その位置になったという事情があります。
―― 同梱のタッチペンは(小さくて)なくしそうだが、ドコモショップでも購入できるのか。
田中氏 試供品なので、残念ながらできません。今、周辺機器メーカー様といろいろ話をさせてもらってまして、対応タッチペンを増やしていきたいと考えています。
―― おくだけ充電は、どうして非対応に?
田中氏 サイズにこだわったためです。デザインへの影響や(おくだけ充電に対応させたことで)バッテリー容量がどれだけ減るのかを見極めて、最終的に今回は見送りました。最初から「なしにしよう」と決めたわけではありません。
提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月26日
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