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待望のSuica対応でますます便利に スマートウォッチ「wena 3」の魅力に迫る(1/3 ページ)

ソニーのスマートウォッチ「wena 3」は、ディスプレイや通信機能などをバンドのバックル部分に搭載することで、デザインの自由度が向上した。従来モデルと同じくFeliCaに対応しているが、今回は待望のSuicaにも対応した。進化したポイントやSuica対応の秘密を聞いた。

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 腕時計のバンド部分にスマートウォッチとしての機能を搭載することで、本格的なアナログ腕時計をそのまま利用できるソニーの「wena」シリーズ。第1世代の「wena wrist」、第2世代の「wena wrist pro/active/leather」に続き、今回登場した第3世代の「wena 3」は、より大きくなったディスプレイをバンドのバックル部分に搭載。スマートウォッチとしての機能をバックルに集約させることで、デザインの自由度が向上し、さらにユーザー待望のSuicaにも対応した。

wena 3
3世代目となるソニーのスマートウォッチ「wena 3」

 日常生活でもますます活躍が期待できる、進化したwena 3の魅力を、開発に携わった3氏に語ってもらった。

バックル部にスマートウォッチ機能を集約し、デザイン性が向上

 wena事業室 統括課長の對馬(つしま)哲平氏が、発案/責任者として学生時代からの構想を実現する形で事業化し、2016年に発売された「wena」シリーズ。従来モデルは腕時計のバンドの各パーツの中に、基板やバッテリーなどを分散させて入れ込んでいたが、wena 3では部品をバックル部分に集約させたことで、デザインの自由度が大きく高まった。wenaシリーズは時計メーカーとのコラボ製品をリリースしているが、時計メーカーは時計本体の盤面だけでなく、バンド部分もデザインできるようになる。

wena 3
wena 3ではバックル部分にスマートウォッチ機能を集約させている

 また、スマートバックル部分を時計メーカーに提供することによって、時計メーカーが簡単にスマートウォッチを作ることができる。スマートウォッチを開発する場合、ハードウェアだけでなくアプリやサーバ、カスタマーサポートも用意する必要があるが、wena 3を採用すればそれらをショートカットできるのがメリットだ。

 「餅は餅屋で、時計メーカーさんにはご自身の伝統的なクラフトマンシップを追求していただき、われわれソニーがスマートウォッチに必要な要素を提供することによって、Win-Winな関係を築くことができると考えています」(對馬氏)

wena 3
ソニー(株) モバイルコミュニケーションズ事業本部 wena事業室 統括課長の對馬哲平氏

 バックル部分には大画面のモノクロ有機ELディスプレイを搭載した。従来は電話の着信や通知を2行で表示する程度だったが、今回はタッチパネルになり、上下左右に動かしてさまざまな情報を表示できるようになった。例えばスケジュールを表示したり、通知をさかのぼって表示させたりと、一般的なスマートウォッチと同等の使い勝手を実現した。

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タッチパネルに対応した有機ELディスプレイ。上下左右にスワイプすることで、さまざまな情報にアクセスできる

「薄さ」と「装着感」にこだわったバックル

 バックル部分は最薄部が6.9mmと非常に薄く、装着感を高めるためにカーブしている。このカーブは腕時計メーカーのデータに基づき調整しているため、手首のフィット感はすこぶる良い。バックルに部品を集約したことで、バンドのパーツに部品を入れる必要がなくなり、小さなコマのパーツを使えるようになったこともフィット感を向上させている。

 その反面、カーブした本体に基板やFeliCaを含むチップ、アンテナなどを搭載するには苦労があったと對馬氏は振り返る。

 「無駄な隙間ができないようにバッテリーやディスプレイ、ガラスもカーブしたものを採用しています。外装だけでなく基板も全て自社で設計していて、パズルを埋めていくように搭載密度をぎゅっと高めました」(對馬氏)

 中でもこだわったのがガラスだ。ガラスはスマートフォンでも使われている強化ガラスを採用。カーブしたガラスの両サイドにはフレームのように金属の部品がはめ込まれている。これをはめ込むためにガラスに段差を設けており、非常に複雑な形状をしている。

 「ガラスを曲げるのは難しく、グラファイト型を20個ほど使い、超高温で徐々に曲げていきます。さらに両脇に段差も付けるので3次元的な作りになっています。コストがかかり、実はwena 3の中で最も高い部品になります」(對馬氏)

 wena 3はバンドの素材別に「wena 3 metal」「wena 3 leather」「wena 3 rubber」の3タイプがあり、metalにはシルバーとブラック、leatherにはブラウンとブラックのカラーバリエを用意。rubberのブラックを含め、5つから選ぶことができる。

 従来モデルはmetalとrubberを提供してきており、wena 3も一番人気はmetalだという。しかし、腕時計において革バンドは定番で人気も高い。ユーザーが時計のヘッドに合わせてバンドも選べるようにバリエーションを増やした。

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左から「wena 3 metal」「wena 3 leather」「wena 3 rubber」

提供:TIS株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2021年4月27日

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