Yahoo!InternetGuide: 2002年7月号高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide　2002年7月号

2002年6月24日（月）

ブロードバンド界の話題ではADSLにやられっぱなしのCATVだが、速度のアップで反撃開始だ！　下り30Mbpsのネット接続サービスを開始したイッツコムの現状をレポートする。

文/山崎潤一郎
本職は音楽制作会社のディレクター。記事執筆ではプロバイダとブロードバンドが専門分野。最近アルバムサイトを利用することが多く、CATVの上り回線が640Kbpsと遅いのが不満。行き着くところはFTTHしかない？

撮影/加藤大介
イラスト/池田和成

※本文中で*のついた用語をクリックすると，解説ウィンドウを開きます

30Mbps CATV（イッツコム）

CS/BS放送

通常、ケーブルテレビの放送は人工衛星の放送を受信して、ケーブルに再送信している

放送センター

複数のサブセンターから集約した回線をインターネットに受け渡す。またパラボラアンテナで衛星放送を受信し、ケーブルを通じて放送する

HFC（Hybrid Fiber Coax）

放送センターやサブセンターから各家庭の近くまで光ファイバーを引き込み、途中で同軸ケーブルに変換する都市型CATVの方式。光ファイバーとメタル回線の両方を使うことからこう呼ばれる

センターモデム

30Mbps対応サービスでは、30Mbps対応のセンターモデムに交換する必要がある

サブセンター

町や区といった地域ごとにある程度の回線をまとめるセンター。ヘッドエンド（局）などとも呼ばれる

ヘッドエンド装置

テレビ放送の各家庭への配信を行う装置

タップオフ

幹線ケーブルから各家庭に引き込み線を分岐させるための分岐点。CATVエリア内の電柱を見上げてみると、ところどころにタップオフが取り付けられて家庭に引き込まれている様子が見える

デジタルセットトップボックス

従来のCATVは、テレビ番組をアナログ波で送信していたが、徐々にデジタル化が進んでおり、さらなる多チャンネル化が可能となる。イッツコムの30Mbpsサービスでも、このデジタルセットトップボックスを使用する。従来のホームターミナルにあたる

同軸ケーブル

家庭用のテレビなどでも利用されているアンテナ線用のケーブルのこと。電柱に架空された幹線ケーブルからタップオフで分岐された同軸ケーブルが各家庭に引き込まれる

ケーブルモデム

CATVインターネット専用のモデム。通常事業者からレンタルされる。標準規格は一応あるものの、メーカー間で完全な互換性が確保されていないため、他事業者のものを付けても利用できない。かっとびワイドにはサムスン製のモデムが使われる

クロージャ

光ファイバーで引かれてきたケーブルを同軸ケーブルに変換して分岐するための装置。ケーブルにぶら下がるように電柱の近くに設置されている

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