Yahoo!InternetGuide: 2002年8月号高速インターネット入門

Yahoo! Internet Guide　2002年8月号

2002年7月25日（木）

FOMAを推進するNTTドコモが無線LANのホットスポットに参入し、対するKDDIも携帯電話と無線LANをシームレスに切り替えてデータ通信を行う実験に成功した。無線LANと携帯電話という、異なるワイヤレスインターネットが、やがて融合するかもしれない。

文/山崎潤一郎
Bフレッツを申し込んだら3か月待ちと言われてガッカリしているライター。開通するまではイッツコムの下り30Mbpsのサービスを利用する。だが実効速度は10Mbps以下と聞いてこれもガッカリ。

撮影/中村宏
イラスト/池田和成

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次世代携帯+無線LAN

携帯電話基地局

携帯電話の基地局は、エリアを広範囲にカバーすることができるため、移動しながらの利用も可能。ただし、設備コストなどが高額なため通信料金は高くなる

CDMA2000 1x

最大速度は144Kbpsだが、全国のauのサービスエリアを広範囲にカバーしている

マルチモード無線端末

将来は1台の端末で、第3世代携帯電話と無線LANなど複数の無線ネットワークに接続可能になる。機器が自動的に適材適所、最適な無線方式に切り替えてくれる

無線LANアクセスポイント

ホットスポットには、家庭やオフィスに急速に普及し始めた無線LAN（IEEE 802.11b）と同じ仕様のアクセスポイントを設置して、ユーザーからのアクセスを受け付ける

IP通信が可能なモバイル機器

将来は、ラジオ、カーナビ、パソコン、制御用コンピュータ、PDAなど車内のデジタルデバイスがIPネットワークで接続されるようになる。車だけでなく船や飛行機にも応用可能

モバイルルーター

車内LANなど複数の機器が接続されたネットワークのゲートウェイになり、外のインターネットとの継続的な接続を維持したまま、異なるネットワーク間を移動できる機能を持ったルーター。KDDIとシスコの実験に使われた

CDMA2000 1x EV-DO

EV-DOは来年4月に試験サービス開始予定の技術。最大で2.4Mbpsの速度が出るが、当面のエリアは限られる

NTTドコモのホットスポット

NTTドコモでは、当面ホットスポット事業はFOMAやPHSなど他のデータ通信とは切り離して行う

無線LAN

KDDIの実験では、シスコシステムズの11Mbpsの無線LANと携帯電話を車載の通信機器からシームレスに切り替えて使用した

ホットスポット

ホテルやカフェなど人の集まる場所に市販の無線LANアクセスポイントを設置してインターネット接続サービスを提供する仕組み。利用者は無線LANカードがあれば利用可能

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