『とんかつロック』は、彼女にとって約2年ぶりの舞台出演。
「舞台のお仕事はプレッシャーが大きくて、いまからドキドキしてます。でも、最後の幕が下りる瞬間の感激ったら……それはすごくて。一度味わうと忘れられないって、先輩から言われた通り。あの一瞬のためにがんばろうと思えちゃうんですよね!」
おっとり柔らかな雰囲気からは意外だが、実は陸上で鍛えたスポーツウーマン。体力の必要な舞台への備えもバッチリ?
「う〜ん、声が大きいのは舞台向きと言われますが、どうでしょう? とにかく週3回はジョギングしてます。好きな音楽を聴きながら、1時間くらい走るんですよ。走るとストレスも解消するし、メンタル面でもいい状態でいられますね。舞台の出番前の緊張は、陸上のスタート前と似ているかも。私、前回の舞台では、舞台裏にある神棚に毎回手を合わせて“よしっ、行くぞ!”と気合を入れてました」
自分の性格を一言で言うと「体育系で、ガテン系」だという彼女。
「小さいことにこだわらないし、姉御肌っていうんでしょうか、年上の共演者の方々から“ねえさん”と呼ばれたりするんですよ(笑)」
『とんかつロック』(4月1日〜5月14日:東京Bunkamuraシアターコクーン、5月19〜20日:大阪近鉄劇場)ではV6のトニセンメンバーと共演。「舞台の先輩の彼らに教わりながら、がんばります」
陸上部時代からのジンクス。「勝負のとき、靴は左足から履く。いまも仕事のときにうっかり右足で履いたら、履き直します」 |
そんな仕事仲間との飲み会の場所探しも、“姉さん”ぶりを発揮して(?)請け負ってしまう。
「インターネットで、よさそうなお店を探すんです。みんなが行ったことのないお店を開拓するのが楽しみ。以前スノーボードに夢中だったときは、ゲレンデ情報や新幹線の時間とかもインターネットで調べては出かけていました。インターネットは5年くらい前から始めて、いまは実家との連絡にもよく使ってます」
実家のお母さんとのメールのやり取りは、大切なひととき。
「メールだと言えることって、あるんですよね。ちょっと落ち込んでたり、相談というか愚痴というか……電話だと言いすぎて心配かけたりするでしょう? メールの方が素直に言えるし、自分で少し冷静になれて、ちょうどいいみたい。母からの励ましのメールも、何度も読み返して、元気のもとになってくれてます」
オフタイムには、好きなカメラを持ってお出かけ。季節の風景を写真に収める。
「飛行機が苦手なので、ほとんど近場なんですけど。自然の風景写真が好きですね。あっ、だからアフリカは好き! 飛行機もガマンできます(笑)。カメラは一眼レフからポラロイドまで数台持ってますが、最近、デジカメに興味があって。買ってみようかなと思ってるところです」
元気なフットワークと温かな感性で、いまを確実に、颯爽と走っていく理彩さんなのだ。
Profile
須藤理彩(すどうりさ)
1976年7月24日生まれのO型。神奈川県出身
高校時代、陸上で神奈川県1位のタイムを記録。94年アミューズの「100時間オーディション」で選ばれ、芸能界入り。97年NHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のヒロイン、99/2001年『救命病棟24時』(フジテレビ)ほか、ドラマ、CM、舞台などで活躍している
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初めて撮ったデジカメでのセルフポートレート。「タイトルは“ペコちゃん”……じゃなくて、“ベゴちゃん”!」 |
文/成川ゆかり 撮影/塩澤秀樹
衣装協力:表紙 ブラウス、デニム、パンプス トップス、パンツ、スカーフ、ブローチ、バングル、ベルト/マ・ジナルグラマー リング/LOUIS NOUVELLE原宿
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