News | 2000年7月4日 04:05 PM 更新 |
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は7月4日,長野県警がファミリーコンピュータのエミュレータ用ROMファイルをインターネットに無断アップロードしていた男性4人を,著作権法違反の容疑で逮捕したと発表した。
ACCSによれば,この4人は「ファミコン決死隊」というサイトを開設し,エミュレータ用ROMファイルを募集。100人以上から約150タイトルを集め,画像ファイルに偽装したうえで無償配布していたという。
逮捕されたのは,宮城県多賀市の会社員男性(27歳),東京都世田谷区の大手プロバイダ派遣社員の男性(34歳),大阪市の無職少年(17歳),ならびに秋田県大館市のコンビニエンスストア店員の男性(21歳)の4人。ソフトウェアの著作権侵害で未成年者が摘発されるのは今回が初めて。
またプロバイダ勤務の男性については,個人で所有していたホームページにも大量のゲームソフトをアップロードしており,勤務先のプロバイダとの関連についても調べが進められる予定だ。
ACCSでは今回の摘発について,「ゲームソフトの無許諾アップロードでは,昨年5件の摘発が行われたが,ファミコン決死隊のケースは,過去に例を見ないほど組織的で大規模な摘発となった」と話す。
ファミコン決死隊では,貢献度(ソフトの提供本数)によって階級が決まる仕組みになっており,27歳の男性は「隊長」を自称。34歳の男性は「特別相談役」,17歳の少年は「空軍少尉」を名乗っていた。
なお,ACCSは,独自の調査により判明しているファミコン決死隊のそのほかのメンバーに対して警告を発する予定だという。
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[ITmedia]
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