News 2000年7月5日  9:55 PM 更新

ソニー,1.3Gバイトの倍密度CD-ROM/R/RWを開発

 ソニーは7月5日,1.3Gバイトの記録容量を持つ「Double Density CD-ROM/-R/-RW」(DDCD:仮称)を発表した。9月には規格をファイナルとし,Philipsとともにライセンスを行う予定だ。ただし,製品化のロードマップは示されていない。

 DDCD規格は,現行のCD-ROM/R/RWをベースに,トラックピッチとピット長を約半分にすることで,従来の倍にあたる1.3Gバイトの容量を実現したもの。誤り訂正やアドレス方式は拡張されているが,ディスクサイズやレーザー波長は従来と同じだ。このため,「上位互換を実現しつつ,ドライブの製造コストも抑えられる」(ソニー)という。

 ドライブの設計上,変更しなければならないのは,ピックアップと制御用LSIのみ。そのピックアップも,「対物レンズは従来と同じサイズ(0.55)のものを使用できる」(ソニー)ため,コスト的に極端に上がってしまう要素は見あたらない。また,同社では今後,DDCD規格に著作権保護技術を盛り込む予定だという。

 DDCDの基本仕様は以下の通り。

DDCD CD-ROM/-R/-RW
データ容量 1.3Gバイト 650Mバイト
レーザー波長 780nm
対物レンズ 再生:NA=0.50 再生:NA=0.45
記録/再生:NA=0.55 記録/再生:NA=0.50
ディスクサイズ 直径:120ミリ,厚さ:1.2ミリ
トラックピッチ 1.1μメートル 1.6μメートル
最小ピット長 0.623μメートル 0.833μメートル
シークタイム 0.9メートル/秒 1.2〜1.4メートル/秒
誤り訂正方式 CIRC7 CIRC
変調方式 EFM

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ソニー

[芹澤隆徳,ITmedia]

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