News 2000年8月3日 07:36 PM 更新

ゲームは借りる時代に? TSUTAYAがドリキャス用ソフトのレンタルを開始

 セガ・エンタープライゼスとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は8月3日,ゲームソフトのレンタル事業について合意したことを明らかにした。これにより,9月30日からCCCが全国に展開する「TSUTAYA」でドリームキャスト用ソフトの本格的なレンタル業務を開始する。当初は約20タイトルが用意され,400円(7泊8日)で借りることができるようになるという。

 ゲームソフトに関しては,レンタルや中古ソフト販売による権利者利益の減少がたびたび議論されてきたが,今回は店舗に対して商品をリースし,レンタルの売り上げをメーカー/店舗/取次店でシェアする方法をとった。「レンタル回数に応じてソフトメーカーに料金をフィードバックする。著作権者に売り上げが還元される仕組みを作ることで,市場の活性化とレンタルを両立させる」(CCC)。

 CCCでは,全国に約980店舗あるTSUTAYAのうち,当初は約600店でレンタルを開始。2001年3月末までに全店規模へと拡大する方針だ。取り扱う商品は,発売から一定期間(具体的な期間は検討中)を経過したソフトとなり,当初は「スペースチャンネル5」「バーチャファイター3th」「CRAZY TAXY」などを含む約20タイトルが店頭に並ぶ。

 CCCでは「他ゲームメーカーのタイトルについても,セガを通じて交渉中だ。当面プラットフォームはドリームキャストに限り,店舗によってはドリキャス本体もレンタルする」としており,対象ソフトの拡大も期待できそうだ。なお,ほかのゲーム機用ソフトに関しては「現時点では白紙状態」(CCC)と話している。

関連リンク
▼ セガ・エンタープライゼス
▼ カルチュア・コンビニエンス・クラブ
▼ TSUTAYA Online

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.