News 2000年9月27日 06:16 PM 更新

光ファイバーで高速IP接続,ソフトバンク子会社が第1種通信事業者に

 アイ・ピー・レボリューション(以下IPR)は27日,第1種電気通信事業の許可を受けたことを明らかにした。2001年5月にも,都内の一部地域を対象に光ファイバーを利用した高速IP接続サービスを提供する予定だ。

 IPRは,ソフトバンクグループのインターネット・インフラ事業統括会社であるソフトバンクネットワークス(SBN)の100%出資子会社。資本金4億円で今年4月に設立された。同グループには,無線インターネット接続のスピードネットやDSL事業者のエックステージなどもあるが,第1種通信事業者の許可を受けたのは初めて。これにより,自ら通信回線を保有して通信サービスを行うことができる。

 SBNでは,「IPRの第1種通信事業者許可取得を景気に,今後もインターネットのインフラ事業や海底光ファイバーケーブル事業,データセンター事業など,ブロードバンドネットワークに関連する事業を拡大していく」としている。

 来年5月に開始するサービスは,集合住宅やオフィスを対象とした「光ファイバーを使った低価格,定額制の超高速IP接続サービス」(同社)だ。サービスエリアは「東京の中心部から,順次拡大していく方針」であり,当初は港区,新宿区,中野区,渋谷区の各一部地域をサポートする。また,バックボーンに関しては,都営地下鉄や下水道に敷設されている光ファイバー網をはじめ,自前工事などを含めて,「さまざまな方策を検討している段階だ」(同社)。通信速度など,サービスの詳細は明らかにされていない。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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