News 2000年10月2日 11:56 PM 更新

ネットワークアソシエイツ,PDA向けのウイルス対策ソフト

 日本ネットワークアソシエイツは12月より,PDA向けウイルス対策ソフト「McAfee VirusScan Wireless」を国内で発売する。同製品はMcAfeeブランド初のPDA向け製品。Palm OS,PocketPC,Windows CE,Symbian EPOCに対応する。価格は,ライセンス販売のみの取り扱いとなり,3500円/年(100ユーザー)または2500円/年(1000ユーザー)。

 PDAでのウイルスは特に,Palm OSに感染するものが話題となっている。今年8月,Palm用GameBoyエミュレータ(「Liberty」というソフト)のコピープロテクトを外すツールを装って,Palmからプログラムを削除してしまうというトロイの木馬が発見された。また9月には,「Phage」というPalm用のウイルスが確認されている。

 McAfee VirusScan Wirelessは,PDAではなく,PC側にインストールして使う。RS232CまたはUSB経由でクレードルに装着したPDAとPCの同期を行う際に,ウイルスチェックを実行する。というのも,「PDAがウイルスに感染するとしたら,PCと同期を行うときが最も危険性が高い」(同社)ためだ。

 ただ,同期時にチェックを行うと,その分だけ時間が余分にかかってしまう。日本ネットワークアソシエイツでは,「差分を検出するだけなので数秒程度で完了する」としているが,当然,同期するデータの容量によっても異なってくるという。

 一方,ウイルス対策専門家の間では,「PDAにアップロードされる前に,ウイルスチェックを完了している場合が多い」との見解から,現状ではそれほど不安になる必要はないとの意見もある(別記事参照)。

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