News 2000年10月2日 11:59 PM 更新

PC用ソフトの国内向け出荷金額,前年比11.6%増加の6697億円

昨年度のPC用ソフトの国内出荷は対前年比で約11%増加した。中でもオフィスソフトやサーバソフトの伸びが目立っている。

 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会は10月2日,1999年度におけるPC用パッケージソフトの国内向け出荷金額の調査結果(速報)を発表した。それによると,総出荷金額は6697億円で,前年度と比べ11.6%増加した。同協会では「PC市場の伸びにのり,ソフト市場も順調に拡大した」と分析している。

 出荷金額の内訳では,ワープロソフトや表計算ソフト,それらをまとめた統合パッケージなどオフィス系ソフトが1672億3900万円。全体に対する構成比のトップ(23.1%)を占めた上,成長率も15.8%と高い伸びを示した。またPCの出荷台数増を反映し,OS/ネットワークOSは1233億8700万円と構成比で2位(17.8%),成長率では7.2%と好調だった。

 このほか,業務系や特定業務系,ビジネスインテリジェンス(データマイニングやOLAPなど)がいずれも2ケタの高い伸びを見せており,企業のIT化が進行中であることをうかがわせる。またデザイン・グラフィク関連が約14%成長した。背景にはデジタルカメラの普及やホームページを作成するユーザーの増加があるようだ。

 またPCサーバの高性能化が進み,従来のファイルサーバやプリントサーバなどにとどまらず,基幹業務系でも利用されるケースが増えている。そのためWebサーバやアプリケーションサーバ(成長率206%),データウェアハウスサーバ(同70.7%)といったサーバソフトが急成長した。

 なお調査は,同協会の会員企業を中心とする約200社に対し,郵送と電話によるアンケートで行った。同協会は調査結果についての詳細レポートを11月に発刊する予定。

関連リンク
▼ 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.