News	2000年10月5日　10:55 PM 更新

カーポイント，チューンドカーも仲介

カーポイントは10月10日より，ライトチューンを施した350馬力のR32 GT-Rの販売を仲介する。価格は445万円。

　カーポイントは10月5日，日産自動車の「スカイライン GT-R」（BNR32）をベースにしたチューンドカー「BNR32 S&S Limited Version 1」の販売を仲介すると発表した。この車は，自動車やPCなどの共同購入サイトを運営するパワーバイ・ドットコムが企画し，エス・アンド・エスエンジニアリング（S&S）が開発したもの。BNR32にちなんで，32台限定で発売される。価格は445万円。

BNR32 S&S Limited Edition。控えめなエクステリア

　カーポイントは今年5月より中古車販売の仲介サービスを開始しているが，絶版車をベースにしたチューンドカーはかなり特殊な分野に入る。だが，菊池三郎社長は，BNR32 S&S Limited Version 1について，「ユニークな車。品質が悪いという中古車のイメージを払拭し，自動車流通の新しい形態として期待している」とかなり乗り気だ。ちなみに，S&Sは，スカイラインの生みの親である櫻井眞一郎氏が設立したチューニングショップ。スカイラインのチューンにかけては，定評がある。

　ただ，チューンドカーと言えば聞こえはいいが，一般的には改造車と呼ばれていたりもする。家の前にとめただけで近所では暴走族とウワサされ，なかなか市民権を得にくいのも事実だ。だが，BNR32 S&S Limited Version 1のエクステリアは，下品なエアロパーツもなく，非常に上品にまとめられている。一見ノーマルかと思ってしまうほどだ。

BBSのアルミホイールはオプション

　だが，エンジンを見れば，この車が「羊の皮をかぶったオオカミ」であることがに気が付く。乱暴に扱われた可能性のあるエンジンをそのまま使うわけにいかないので，新品のBNR33のエンジンに換装してオリジナルチューンを施した。また，ターボチャージャーは現行のBNR3のものを流用。最高出力は，シャシダイで350PSと控えめだが，「最高速を競う車ではない。完成度の高さを味わってもらいたい」（櫻井氏）。さらにボディ剛性をアップするため，サイドシルにはS&S独自の高密度独立発泡剤を充填するなど，見えない部分まで気を使っている。

　また，エクステリア同様，インテリアもシンプルな作り。唯一自己主張しているのは，320キロ仕様のスピードメーターと櫻井氏のサイン入りタコメータくらい。某自動車メーカーのCMではないが，走りを忘れた大人たちに駆ってもらいたい車だ。

　なお，申し込みの受付は，10月25日の正午から開始する（限定発売のため，先着32名まで）。パワーバイ・ドットコムでの車両購入手続きを行ない，納車は12月1日以降となる。また、新車購入時と同じように下取りやローン販売の紹介サービスも行うという。

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