News:CEATEC Photoレポート 2000年10月6日 11:59 PM 更新

CEATEC Photoレポート:CEATEC,珠玉の小ネタ集

ドコモの手首装着型ハンドセット,ケンウッドの倍速ダビングCD-R/RWコンポなど。

 NTTドコモが参考出品したウェアラブル機器「手首装着型ハンドセット」。利用する際は人差し指を耳に差し込む。携帯電話の音声信号でアクチュエーターを振動させ,手と指を通じて耳に伝え,音として聞こえるようにする仕組み。人混みの中でも通話音が聞こえやすいという。各種の操作は,人差し指と親指を触れ合わせる「指パチコマンド」(同社)で行える。

 ケンウッドは,圧縮音楽の音質を改善する「SUPREME」(サプリム)技術を大々的にアピールした。SUPREMEは,MP3などで圧縮時にカットされてしまう高音域を自動的に補完する技術。例えば,楽曲データを40分の1に圧縮すると「4KHzくらいで急激に落ち込む(聞こえなくなる)が,SUPREMEで補完すると7KHz程度まで再現できる」(同社)。ケンウッドは,これを携帯電話を含む携帯プレーヤーなどに採用していく方針で,そのモックアップも展示していた。

 同じくケンウッドのCDコンポ。CD-R/RWドライブ付きで,ワンタッチコピーが可能。MDやCD-Rに「すべて倍速ダビングできるのがミソ」(同社)だ。外観も洒落ている。出荷は年内を予定しており,価格は8万円以下を目指しているという。

 「ザウルスでマンガ!」はTVでよく聞くが,今度は「Teliosでマンガ!」だ。シャープは,9月にTelios向けの「文庫」も開始したが,11月を目処にマンガも始めるという。しかし,Teliosの8.4型TFT液晶に合わせたマンガのファイル容量は,1作品あたり「7〜20Mバイト」(同社)とちょっと大きめ。56KモデムやISDNでは難しいかもしれない。「シャープスペースタウンでのダウンロードに加え,CD-ROMで供給することも検討している」(同社)という。

 ソニーが出品したi.LINK(IEEE 1394)接続のオーディオコンポ。2月にドイツで開かれた「CeBIT 2000」でも披露していた。CDやMDとアンプとの間はi.LINKで接続されている。バイオを始めとするPCとの連携も可能。年内に欧州で発売する予定で,価格は4000DM(ドイツマルク,1マルクは約50円)。

 日本ビクターブースにあったSDオーディオプレーヤー。完全なモックアップであり,「今回は,開発表明ということで……」(同社)。年度末までには,製品化する方針だという。

 P1バラバラ事件発生。ソニーブースの技術展示だ。カメラとビデオで執拗に撮影していた人がいたが,ライバル企業だろうか? それとも単なるマニアだろうか……。

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[小林伸也&芹澤隆徳, ITmedia]

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