News | 2000年10月12日 08:37 PM 更新 |
富士写真フイルムは10月12日,211万画素CCDを搭載した普及型デジタルカメラ「FinePix2500Z」を発表した。初心者に配慮し,スマートメディアとUSBケーブルが標準で付属するオールインワンセットとなっている。発売は11月5日,価格は6万8000円。また同時に,撮影した画像をPCなしでZipドライブに記録できる“デジタルフォトプラットフォーム”「FinePix Platform HA-770」,130万画素のデジタルカメラとデジタルフォトプリンタの限定セット「FinePix1300ホームプリントセット」を発表した。
FinePix2500Zは,1/2.7型の211万画素CCDと「フジノン」3倍ズームレンズ(35mmカメラ換算で38〜114mm)を搭載。ボディデザインは131万画素機の「FinePix1400Z」とほぼ同じで,前面にはスライド式レンズカバーを装備した。
また8MバイトのスマートメディアとUSBインタフェースセット(ケーブルとドライバCD-ROM)を同梱し,購入後すぐに使用できるようにした。電源は入手しやすい単3型×4本となっている。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | FinePix2500Z |
撮像素子 | 1/2.7型約211万画素CCD(原色フィルター) |
記録画素数 | 1600×1200/1280×960/640×480ピクセル(JPEG) |
レンズ | 6〜18mm(35mmカメラ換算で38〜114mm),F3.5/8.7自動切り替え |
露出制御 | TTL64分割測光プログラムAE(露出補正:-IEEE 1394端子と−0.9〜+1.5EV,0.3EVステップ) |
感度設定 | ISO100相当固定 |
ファインダー | 実像式 |
液晶モニタ | 1.8型TFT液晶 |
記録メディア | スマートメディア |
電源 | 単3型×4本(アルカリ,ニッケル水素,ニカド) |
サイズ | 125(幅)×39(奥行き)×65(高さ)ミリ |
重さ | 約250グラム(電池別) |
価格 | 6万8000円 |
FinePix Platform HA-770は,デジタルカメラで撮影した画像をPCなしで閲覧・編集・保存する機器。スマートメディアとPCカードのスロットを備えており,家庭用TVに接続して静止画や動画を見たり,画像をテーマ別に整理して内蔵のZipドライブ(250M/100Mバイトに対応)で保存することもできる。また同社のデジタルフォトプリンタ「FinePix Printer NX-700」「同500」と直接接続して印刷することも可能だ。PCとUSBで接続し,外部リムーバブルドライブとしての使用にも対応している。発売は11月5日,価格は4万9800円。
同社では今年1月,大容量FD「HiFD」ドライブを搭載した同様の製品「HA-700」を発表していたが(2月1日の記事参照),6月になって発売を中止した。さらにHA-770ではZipドライブに変更されている点について,同社は「HiFDドライブの継続的な供給が見込めないため」と説明している。ドライブの供給元はソニーだが,ソニーはHiFDドライブの国内出荷にあまり熱心ではないという。CD-Rはデータ書き込み時の不安定さが残るために見送り,デジタルカメラ用光ディスク「iDPHOTO」の採用については,「もう少し様子を見たい」としている。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | HA770 |
対応メディア | Zipディスク(250M/100Mバイト),スマートメディア(64Mバイトまで),PCカード Type I/II準拠(ATA対応) |
対応画像フォーマット | JPEG,TIFF,Motion JPEG |
インタフェース | NTSCビデオ出力(S,コンポジット),USB |
対応OS | Windows 98/Me/2000,Mac OS 8.5.1以降 |
サイズ | 132(幅)×208(奥行き)×52(高さ)ミリ |
重量 | 約1キロ |
価格 | 4万9800円 |
FinePix1300ホームプリントセットは,約131万画素CCD搭載のFinePix1300と,プリンタのNX-500,専用プリント用紙2種類をセットにしたもの。限定約5000セットが販売される。価格はオープンで,実売予想価格は5万円弱。それぞれを個別に購入すると6万円程度になるという。発売は11月12日。
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