News 2000年10月16日 11:14 PM 更新

写真で見るバイオGT──本体の裏側には三脚ねじ穴も装備

ビデオカメラ型ノートPCのバイオGTは,そのほとんどの機能を動画撮影のためだけに磨いたスペシャルマシンだ。

 ソニーが正式発表したバイオノートの新製品「バイオGT」は,動画撮影からライブ中継まで1台で行える新機軸の製品だ。動画形式はMotion JPEGだが,DVカムコーダーとPCで編集を楽しんでいるユーザーにも気になる製品だ。バイオGTの詳細を写真で紹介しよう。


レンズは10倍ズームレンズ,電子式手ぶれ補正機能内蔵と十分なスペック。バイオGTの開発に当たっては,同社のDVカムコーダー開発担当者も合流した


ディスプレイ部は180度回転し,撮影態勢に変形する


実際の撮影スタイルはこうなる。シャープの「液晶ビューカム」によく似ている。ただしリストストラップの類が装備されていないため,手持ち撮影時の落下防止策には気を使う必要があるだろう


専用撮影ソフト「URecSight」の画面。各種のエフェクトをかけることも可能だ。6.4型とはいえ,XGA表示と解像度は高い。そのため「タッチパネル式にすれば操作性は向上するが,その分精細さが犠牲になるため見送った」(同社)


ソフトの操作は,右手側のジョグダイヤルと左手側のボタンですべてを行えるようになっている


本体裏側には例によって「VAIO」の浮き彫りが。また三脚ねじ穴が装備されており,モバイル用に何らかの応用がきくかもしれない。レンズキャップの収納スペースも設けられている


小型軽量なモバイルミニノートとしての利用も気になるところだが,6.4型ディスプレイでXGA表示をさせると,ほとんど普通の大きさの文字は読めなくなる。キーボードは東芝の「Libretto ff」程度で,長文でなければタイプに問題はないだろう

 VAIO GTを利用したライブ中継を実現するため,同社は「PercasTV」と名付けられたサイトを開設する。

 パスワードで閲覧者を制限できる「プライベートチャンネル」15チャンネルと,法人向けの「パブリックチャンネル」5チャンネルの合計20チャンネルを提供。10分ごとに区切られたタイムテーブルをあらかじめ予約しておき,決められた時間に,バイオGTで撮影したReal Video形式の動画を配信する仕組み。ただし完全にリアルタイムではなく,数10秒のタイムラグが生じる。

 利用は有料。料金体系はまだ決定していないが,同社によると「定員10名で30分5000円くらい」を考えているという。個人でイベントを中継するには,ストリーミングサーバを開設するコストと技術が必要。「PercasTV」はこれを比較的安価に実現するもので,同社が考える「パーソナルキャスティング」を具体化したサービスだとしている。

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[小林伸也, ITmedia]

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