News 2000年10月17日 08:35 PM 更新

高木産業,A4オールインワンタイプのCEマシンを出展

高木産業は,x86対応版のWindows CEを搭載したA4ノートを参考出展している。

 「PURPOSE」ブランドでお馴染みの高木産業は,東京ビッグサイトで開催中の「WORLD PC EXPO 2000」において,OSにWindows CE 3.0を搭載するA4オールインワンノートを参考出展している。

 これは,Windows CEのx86対応バージョンを搭載する珍しい製品だ。高木産業では,「すぐに立ち上がるWindows CEは,家電ライクに使えて非常に実用的。ハンドヘルドPCだけに使っているのではもったいない。PC新時代の到来だ」とかなりの意気込みを見せる。また同社では,単なるWeb端末ではなく,ビジネスでも使える製品にするため,Windows CEの各種インタフェース部分を独自に拡張。XGA(1024×768ピクセル)表示を可能にしたほか,内蔵HDDやCD-ROMドライブも認識できるようにするという。


Windows CE搭載ノートを「PC新時代の到来」とアピール

 ただし,会場で展示されていたのは,Celeronプロセッサを搭載するノートPCのHDDにWindows CE 3.0を格納し,MS DOS上で起動しているもの。製品化の際には,もちろんフラッシュROMを搭載することになるが,「OSなどで最低20Mバイトは必要。ただ,PCMCIAカードを使えるようにするので,ユーザー領域は16Mバイトあれば十分」としている。また,Windows CEの特徴であるタッチパネル機能については,「フルキーボードとポインティングデバイスを装備するA4ノートには必要ない」(同社)との判断から搭載しない。

 価格について高木産業では,「液晶やCPUによって異なるが,HDDやCD-ROMドライブをオプションにすることで,10万円以下を目指す」とコメント。さらに,省スペース型デスクトップPCでもWindows CE 3.0搭載モデルを商品化する計画もあるが,価格は同程度になるもようだ。なお,高木産業では両製品について,年内の発売を予定している。

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[中村琢磨, ITmedia]

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