News 2000年10月18日 11:59 PM 更新

オリンパス,iモードで制御するデジカメをデモ

オリンパス光学工業は,iモード携帯電話からデジタルカメラを制御するシステムを参考出展。ペット監視や,旅行先から自宅の植物をチェックすることもできる。

 オリンパス光学工業は,WORLD PC EXPOにiモード携帯電話からデジタルカメラを制御するシステムを参考出展した。このシステムは,離れた場所にあるデジタルカメラにiモード端末から撮影指示を出し,撮影した画像をiモードのディスプレイで確認できるというもの。基本的に業務用途として開発が進められているが,同社の「CAMEDIA C-21T.commu」(9万9800円)を制御することもできるため,「ペットの監視や,旅行先から自宅の植物をチェックする」(同社)というような用途にも使えそうだ。

 今回展示されたシステムは,NTTドコモ北海道と共同開発したもの。ドコモ北海道は,オリンパス製のデジタルカメラを内蔵した遠隔制御カメラ「RC II」および「RC III」を販売しており,今回のシステムもこれに対応済みだ。展示会場にもRC IIIが設置されていた。


オリンパスブースに設置されたRC III。中身はオリンパスのカメラだ。


コントロール画面。RC IIIなら方向も指示できる。

 iモードからは,インターネット上にある専用の制御用サーバを経由してカメラをコントロールする。雲台制御対応のRC IIIの場合は,携帯端末から撮影方向を制御することも可能だ。撮影された画像はサーバ内にJPEGデータとして保存される一方,iモード用の画像に変換され,E-Mailに添付して送信。また,URLだけをメールすることも可能だという。

 ただし,このシステムを民生用として使うには,制御用サーバの設置が問題になる。オリンパスでは「システム販売のほか,制御用サーバを使ったASPサービスも検討中だ」と話しており,実現すればC-21T.commuと組み合わせてさまざまな応用が考えられそうだ。

関連リンク
▼ オリンパス光学工業

関連記事
▼ WORLD PC EXPO 2000特集

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.