News 2000年10月25日 07:40 PM 更新

日立,最大11時間駆動のCrusoe搭載ノートPCを発表

日立製作所は,B5ファイルサイズのCrusoe搭載ノートPC「FLORA 220TX」を発表した。企業向けのため店頭販売は行われない。

 日立製作所は10月25日,企業向けノートPCの新製品として,米TransmetaのCrusoeを採用したB5ファイルサイズノートPC「FLORA 220TX」を発表した。注文生産に対応し,CPUは,TM5400/533MHzまたはTM5600/600MHzから選択することが可能だ。出荷は10月31日より順次を開始するが,店頭販売の予定はなく,企業向け販売サイト「日立Internet Shop」,および同社営業・販売代理店などを通じて販売する。

 FLORA 220TXの特徴は,内蔵バッテリー(マルチパーパスベイに装着)と大容量バッテリーを併用することで,最大11時間駆動を実現している点。消費電力が大きいDVD-ROMの連続使用時でも,大容量バッテリーを使えば約3.3時間の使用が可能だという。また,Crusoeは発熱量が少ないため,NECの「LaVie MX」と同様に冷却ファンを装備しない。液晶ディスプレイは,TM5400/533MHz搭載機が10.4型(800×600ピクセル)/12.1型(1024×768ピクセル)から選択可能だが,TM5600/600MHz搭載モデルは12.1型のみとなる。HDDは10G〜20Gバイト,メモリは64M〜192Mバイト。

 また,TM5400/533MHz搭載機は,マルチパーパスベイにCD-ROMドライブもしくはCD-R/RWドライブを,M5600/600MHz搭載機はCD-R/RWドライブやDVD-ROMドライブなどを装着できる。またバッテリーには,S/L/LLの3タイプを用意する。

 主な仕様は以下の通り。

モデル TM5400/533MHz搭載モデル
メモリ 64Mバイト(最大192Mバイト)
HDD 10Gバイト
ドライブ 最大24倍速CD-ROM
ディスプレイ 10.4型TFT液晶
駆動時間(バッテリーS使用時) 約1.8時間
本体サイズ 270(幅)×222(奥行き)×25〜30.7(高さ)ミリ
重量 約1.7キロ(バッテリーS,CD-ROMドライブ搭載時)
OS Windows 98SE/Me
出荷日 10月31日(Windows 98SE選択時は11月27日)
価格 16万8000円(ウェイトセーバー選択時は15万8000円)
モデル TM5600/600MHz搭載モデル
メモリ 128Mバイト(最大192Mバイト)
HDD 10Gバイト(オプションで20Gバイトを用意)
ドライブ 最大8倍速DVD-ROM
ディスプレイ 12.1型TFT液晶
駆動時間(バッテリーS使用時) 約2時間
本体サイズ 270(幅)×241(奥行き)×25〜30.7(高さ)ミリ
重量 約1.99キロ(バッテリーS,DVD-ROM搭載時)
OS Windows 98SE/Me
出荷日 11月27日
価格 22万3000円(CD-RWドライブ選択時は23万3000円)

関連リンク
▼ 日立Internet Shop

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.