News 2000年10月26日 08:47 PM 更新

IDC Japanが国内サーバOS市場における2000年の見通しを発表

 インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(IDC Japan)は10月26日,国内サーバOS市場における2000年の見通しを発表した。これによると,2000年のライセンス出荷本数は53万1300本に到達し,1999年の41万8600本に対して26.9%の成長を見込んでいるという。

 OS別ではLinuxの伸びが高く,ライセンス出荷本数は対前年比144.4%の4万1200本となり,サーバOS市場全体に占めるシェアも7.8%に達する見通し。Linuxが成長した理由としては,Linuxをシステムの一部に組み込んだSI案件が増加しており,その規模も大型化しつつあるほか,Linuxへの認知度や使い勝手の向上などが挙げられている。

 Windowsでは,Windows 2000 Serverが18.3%のシェアに達するものの,依然としてWindows NT Serverが60.9%のシェアを占める見込み。WindowsNT既存システムを抱えるエンドユーザーは,OSそのものに対する保守的姿勢やWindows 2000対応ソフトの出そろっていない状況から,既存システムのリプレース対象としてもWindows NT Serverを選択しているとのこと。また,Windows 2000 Serverは,新規システム構築での導入が中心となっている。

 同社では,今後もサーバOS市場は堅調に伸びていくとみており,1999〜2004年の年間平均成長率は17.3%と予測している。また,OS別では,Linuxが年間平均成長率69.5%で伸び続け,2004年にはシェアが25.4%に達すると見込んでいるという。

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