News 2000年12月18日 11:55 PM 更新

人気のfeel H",2月までは品切れ必至

DDIポケットのfeel H"の登場で,PHSは携帯を凌ぐ高機能端末となった。盛り上がるfeel H"人気だが,店頭では売り切れが続いている。

 12月18日,都内で開かれたモバイル・コンテンツ・フォーラム主催のセミナーでは,DDIポケットの販売促進部長である土橋匡取締役がコンテンツ戦略について講演した。土橋氏は,講演中に各地で売り切れ続出の三洋製feel H"端末に触れ,「2月までは逼迫感が続いてしまう」と語った。

爆発的売れ行きのfeel H"だが……

 DDIポケットは,新世代のPHSとして美しい着信メロディやデジタルカメラユニットを特徴とする「feel H"」シリーズを,11月25日に発売している。

 第1弾となる,三洋電機製の「RZ-J90」は,折りたたみ型で,2型の反射型液晶を採用するなど,「おもちゃっぽいPHS」の概念を払拭する魅力的な端末だ。しかし,実際の品物はどこに行っても売り切れ。爆発的に売れているのは確かなようだが,出荷量が絶対的に少ないのもその理由の1つのようだ。

 この状況を土橋氏は,「金曜日に納めたものが,土日に売り切れる状況」と説明する。三洋電機でも自社のホームページで「弊社の予想を遥かに上回るご注文をいただいており」と供給状況に関するお詫びを掲載している(三洋電機RZ-J90)。

カラーで大画面,折りたたみがキーワード

 出荷量が不足する理由の1つは,2型という巨大なカラー液晶にある。「カラー液晶の入荷の先行きが見えない。出荷できる量はそれ次第」と土橋氏が言うほど,昨今の携帯電話・PHSの液晶部品への依存度は高い。

 三洋電機では,RZ-J90に続いて,セキュアMMCカードスロットを搭載し,シリコンオーディオプレーヤーとして音楽も楽しめる「RZ-J91」の発売を予定していた。しかし,RZ-J90の生産台数確保のため,RZ-J91の発売も1月下旬に延期されている。「1月12日に発売する予定」(土橋氏)。

 携帯電話,PHSでは,9月に発売されたNECの折りたたみ型端末「N502it HYPER」が売り切れ続出となったのが記憶に新しい。N502itも大きなカラー液晶が特徴だ。NECネットワークスのモバイルターミナル事業本部長の中村勉執行役員も「来年の携帯電話のポイントは液晶」と言うように,カラーで大画面が爆発的にヒットする携帯電話のポイントである。

 しかし,大きなカラー液晶は全く生産が追いついていないのが現状だ。大きなカラー液晶を搭載すれば売れるのは分かっているのだが,安定して液晶が供給される目処が立たないのがメーカーのジレンマとなっている。


feel H"のラインナップ。現在,三洋製のRZ-J90(写真右),東芝製の「DL-M10」(写真中央)が発売されている

 今後発売が予定されている,京セラのカラー液晶を搭載した折りたたみ型のfeel H"端末も,「ちょっと年内は難しい」(土橋氏)と,携帯向けの部品不足は深刻だ。

 「朝礼で,三親等までは絶対(feel H"を)買うな,と社員に言っている」(土橋氏)。品不足のため,社外のユーザー優先で端末を供給しようということだ。土橋氏は「2月くらいまではfeel H"端末の逼迫感が続いてしまうのではないか。2月になれば,需要と供給のバランスが取れる」と予測している。

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[斎藤健二, ITmedia]

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