News	2001年1月17日　11:22 PM 更新

ガーネットコネクションズ企画，最大6MbpsのADSL実験サービスを開始

Annex C準拠のG.dmtモデムを使用した実証実験が，東京と名古屋で開始された。スピードは，下り最大6Mbps／上り640Kbps。

　ガーネットコネクションズ企画は1月17日，独自の光リング型ネットワークをバックボーンとした高速ADSL回線の実験サービスを開始した。東京都内と名古屋市内の一部という限定したエリアを対象とし，アクセス回線は最大6Mbpsの帯域幅を持つという。

　同社が採用したADSLモデムは，Annex C準拠のG.dmtモデム。現在，主に使用されているG.liteモデムは，下りで1.5Mbpsが規格上の上限だったが，フルレートADSLと呼ばれるG.dmtなら，下り最大6Mbps／上り640Kbpsというスピードが出る。

　もっとも，アクセス回線だけ高速になっても実効スピードは上がらない。ガーネットコネクションズ企画では，東京都内に光ファイバーを用いた2.4Gbpsの高速リング型ネットワークを構築しており，これを今回の実証実験に使用するという。

　「NTTの地域IP網やATMメガリンクといった既存のネットワークに依存する従来型のDSLサービスに比べ，より高速・高品質かつ低コストなDSLサービスを提供するための実証実験だ」（同社）。

　ただし，今回の実験サービスは，同社の株主ISPと共同で行うものであり，当面のサービス対象者は各ISPの社内関係者が中心となる。「高速サービスの安定性が確認でき次第，一部のISPで一般ユーザーを対象とした実験サービスの無償提供を予定している」（同社）。なお，モニター募集条件などの詳細は，1月末にもISP各社およびガーネットコネクションズ企画から発表される予定だ。

　同社の株主構成とISPサービス名は以下の通り。

会社名	ISPサービス名
三井物産
Rhythms NetConnections Inc.
住友商事
ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC	ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC
フランステレコム	GlobalOne
東京通信ネットワーク	東京電話インターネット
中部テレコミュニケーション	CTCN
ピーエスアイネット	PSINet
インターキュー	Inter-Q
三洋電機ソフトウエア	SANNET
エーオーエル・ジャパン	AOL
朝日ネット	ASAHIネット
エクソダスコミュニケーションズ	GOL
日本ユニシス情報システム	U-netSURF

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