News 2001年1月22日 05:29 PM 更新

ソニー,春のデスクトップ新モデル発表

デスクトップバイオが総リニューアル。Pentium 4/1.5GHzの搭載,液晶ペンタブレットモデルの増加,Duron搭載とトピック満載だ。

 ソニーは1月22日,デスクトップの「バイオRX」「バイオMX」「バイオLX」「バイオJ」の新モデルを発表した。それぞれ2月3日に発売される。

バイオRX──Pentium 4を採用し,ハードウェアエンコーダの力を生かす

 バイオRXは,デスクトップバイオシリーズのフラグシップとなる。今回,最上位の「RX71K」にはPentium 4/1.5GHzを搭載。全機種にCD-RWとDVD-ROMのデュアルドライブを採用する。

 当初からの特徴であったテレビ録画機能もグレードアップされた。映像のエンコードは,ハードウェアMPEG2エンコーダを使った従来どおりのものだ。ただし制御用アプリケーションである「Giga Pocket」はバージョン4.0となり,MPEG2/MPEG1の同時録画機能,iモード端末から予約録画ができる「iRCommander」などの機能が追加された。

 テレビ機能だけでなくビデオ編集など映像の取り扱いに優れるバイオRXシリーズでは,Pentium 4の性能が存分に生かされている。DVフォーマットからMPEG2にソフトウェア変換する部分のプログラムは,Pentium 4のSSE2に対応し,変換時間を大幅に短縮した。

型名 PCV-RX71K PCV-RX61K PCV-RX51
CPU Pentium 4/1.5GHz Pentium III/1GHz Pentium III/866MHz
メモリ 128Mバイト
HDD 80Gバイト 60Gバイト 40Gバイト
ドライブ CD-RW,DVD-ROM,FDD
OS Windows 2000 Windows Me
その他 Giga Pocket搭載,Premiereフルバージョンプリインストール Giga Pocket搭載,Premiere LEバージョンプリインストール Giga Pocket搭載
価格 それぞれオープンプライス(15型TFT液晶モデル:47万円前後,TVチューナ内蔵17型FDトリニトロンモデル:42万円前後,単体:35万円前後) それぞれオープンプライス(15型TFT液晶モデル:37万円前後,TVチューナ内蔵17型FDトリニトロンモデル:32万円前後,単体:25万円前後) それぞれオープンプライス(TVチューナ内蔵17型FDトリニトロンモデル:24万円前後,17型FDトリニトロンモデル:22万円前後)
発売 2月3日

バイオMX──妥協のないAVパソコンは基本機能向上

 専用スピーカを採用し,MDデッキや1ビットデジタル方式アンプ,高音質D/Aコンバータ回路などを搭載するなど音にこだわったバイオMXもリニューアルした。CPUにPentium III/933MHz,HDDが60Gバイトと,基本機能が大きく向上。全機種にハードウェアMPEG2エンコーダを装備し,テレビ録画が可能になるなどAV機能が更に充実した。OSは全機種にWindows 2000を採用する。

型名 PCV-MX5GK
CPU Pentium III/933MHz
メモリ 128Mバイト
HDD 60Gバイト
ドライブ DVD-ROM,FDD
OS Windows 2000
その他 Giga Pocket搭載,MDデッキ,1ビットデジタルアンプ
価格 それぞれオープンプライス(15型TFT液晶モデル:34万円前後,17型FDトリニトロンモデル:25万円前後,単体:22万円前後)
発売 2月3日

バイオLX──液晶ペンタブレットが身近に

 液晶ディスプレイ付きのスリムタイプPCであるバイオLXは,ラインナップを幅広く強化。これまで最上位機種のみに搭載していた,液晶ペンタブレットを2機種に搭載し,普及に努める。

 また,テレビ録画機能搭載モデルである「LX51G」には,新たにOffice 2000 Personalがプリインストールされた。

 新しいLXシリーズは,液晶ペンタブレットを採用した「LX91/BPK」「LX81/BP」,テレビ録画機能を搭載した「LX51G/BP」,1280×960ピクセルの高解像を液晶を搭載する「LX71/BP」,高速プロセッサとCD-RWドライブを搭載した「LX51/BP」,DVD-ROMを搭載したスタンダードモデルの「LX31/BP」と全6モデルでの展開となる。

型名 PCV-
LX91
/BPK
PCV-
LX81
/BP
PCV-
LX71
/BP
PCV-
LX51G
/BP
PCV-
LX51
/BP
PCV-
LX31
/BP
CPU Pentium III/1GHz Pentium III/866MHz Pentium III/933MHz Celeron
/800MHz
メモリ 128Mバイト 64Mバイト
HDD 60Gバイト 40Gバイト
ドライブ CD-RW,FDD DVD-ROM,FDD
OS Windows 2000 Windows Me
その他 15型液晶ペンタブレット,Office 2000 15型1280×960ピクセル表示液晶,Office 2000 15型液晶,Giga Pocket(テレビ録画機能),Office 2000 15型液晶,Office 2000
価格 オープンプライス(実売35万円前後) オープンプライス(実売28万円前後) オープンプライス(実売26万円前後) オープンプライス(実売25万円前後) オープンプライス(実売22万円前後) オープンプライス(実売20万円前後)
発売 2月3日

バイオJ──Duron/800MHz搭載でコストとパフォーマンス良好

 デスクトップバイオのスタンダード,バイオJは基本機能を大きく強化。CPUにAMDのDuron/800MHz,チップセットにはグラフィック機能統合型のSiS730Sを採用し,メモリもこれまでのPC/100からPC133を標準搭載している。

 Duronの採用は,「コストとパフォーマンスを考えた結果」(ソニー)だという。結果,17型FDトリニトロンディスプレイ付属の「J15V7」が15万円前後,15型FDトリニトロンディスプレイ付属の「J15V5」が13万円前後という価格を実現できている。

型名 PCV-J15
CPU Duron/800MHz
メモリ 64Mバイト
HDD 40Gバイト
ドライブ CD-RW,FDD
OS Windows Me
価格 それぞれオープンプライス(実売,17型FDトリニトロンモデル:15万円,15型FDトリニトロンモデル:13万円)
発売 2月3日

関連リンク
▼ ソニー バイオRX 新製品ニュース
▼ ソニー バイオMX 新製品ニュース
▼ ソニー バイオLX 新製品ニュース
▼ ソニー バイオJ 新製品ニュース

[斎藤健二, ITmedia]

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