News | 2001年1月22日 11:55 PM 更新 |
ビクターエンタテインメントは1月22日,2月1日より本格的に音楽配信事業に参入すると発表した。配信方式には「Windows Media Technologies」(WMT)を使用。配信する楽曲には,パッケージCDのタイトル曲と同社カタログ音源の2種類を用意する。価格は,タイトル曲が350円(税込み),カタログ音源が300円(税込み)。
ビクターエンターテインメントは,昨年8月から12月の4カ月間にわたり,音楽配信実験の「なあ!(na@h!)を実施。実験結果を検証したところ,「現時点で,ネット上の音楽配信を単体でビジネスとして成立させるのは難しい」との判断に至ったが,一方で,「プロモーションとしては非常に効果が高い」というデータも取れたことから,事業として本格的に立ち上げることを決定したという。
na@h!では,有料の楽曲を35曲,試聴を含む無料の楽曲を42曲提供。ダウンロードされた回数は,有料版が約5000回,無料版が約4万回という結果だった。圧倒的に無料のものばかりがダウンロードされたわけだが,ビクターエンタテインメントによれば,8割のユーザーが「楽曲をダウンロードして初めてそのアーティストを知った」と答え,4割は「ダウンロードした楽曲が収録されたアルバムを購入したい」と積極的な姿勢を見せたという。
なおビクターエンタテインメントでは,na@h!をリニューアルする形で本サービスを開始。会員登録の手続きなしでサービスを利用できるようになる。さらに,今後の展開としては,通信キャリア各社の携帯端末やキオスク端末によるサービスを計画しているという。
また同社は1月24日,新サイト「ビクターMusic」をエーユーのEZweb向けに開設。所属アーティストの最新情報や新着CD情報などに加え,発売前の新曲視聴サービスをも提供する。音楽配信サービスと合わせ,新曲プロモーションを多方面から行う媒体として活用していく考えだ。
関連リンク
ビクターエンタテインメント
na@h!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.