News 2001年2月5日 10:34 PM 更新

国内メーカー6社,次世代液晶技術の開発で新会社設立

シャープ,東芝,NEC,日立製作所,松下電器産業,三菱電機の6社が液晶の次世代基盤技術を研究・開発するための合弁会社を設立した。開発リスクを低減させ,国際競争力を向上させるのが狙い。

 シャープ,東芝,NEC,日立製作所,松下電器産業,三菱電機の6社は2月5日,液晶の次世代基盤技術を研究・開発するための合弁会社「液晶先端技術開発センター」(ALTEDEC:アルテデック)を1月末に設立したことを明らかにした。ALTEDECは,液晶の基盤技術と次世代高性能TFT液晶の開発を目的としており,開発した技術はライセンスという形で各社に供与する。台湾や韓国の液晶ベンダーが勢力を拡大している現状で,国内メーカーの開発リスクを低減させ,国際競争力を向上させようとする意図がある。


左からALTEDECの住田恒世専務,シャープの枅川正也常務,ALTEDECの船田文明社長,同じく阿部浩之取締役

 資本金は5040万円で,6社が均等出資する。代表取締役社長は,シャープで液晶開発本部長を務めていた船田文明氏。横浜市磯子区にある東芝の事業所内に本拠を置き,当初は約50人の人員でスタートする。なお,研究予算は,「各社の委託や国からの援助を合わせ,4年間で100億円程度を確保する見込みだ。4〜5年後には技術開発の目途を付ける」(船田氏)としている。

 また,船田氏によると,新会社では運用上の方針に競争原理を取り込み,研究開発を促進させるという。「例えば,研究テーマとして“高品質な低温プロセスによる薄膜形成”があったら,幾つかの方向で開発を並行して進め,結果的に良かったものを選ぶ」(船田氏)。こうして開発された基盤技術の上に,ライセンスを受けた液晶メーカーがそれぞれの技術を加え,製品化する仕組みだ。「各社でやるのはあまりにもリスクが高い。おそらく,センターでやるよりも倍近い期間が必要になるだろう」(シャープの枅川正也常務)。

 なお,参画メーカーが増える可能性については,「可能性はある。しかし,原則として,国内に研究開発を持つ企業のみを対象とする」(船田氏)と話している。

関連リンク
▼ 液晶先端技術開発センター

[芹澤隆徳, ITmedia]

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