News 2001年2月16日 08:43 PM 更新

NTTドコモやTBSなど5社,地上波デジタル放送の公開実験

東京と北海道を結び,地上波デジタル放送の公開実験が行われる。エリア限定放送や移動体向けの放送について検証する。

 NTTドコモ,NTTデータ,TBS,北海道放送,ならびに博報堂の5社は2月16日,地上波デジタル放送の公開実験を3月1〜2日に実施すると発表した。田町グランパークタワー(東京)とNTTドコモ北海道ビル(札幌)の2地点間を結び,次世代型の放送や広告モデルなどを検証する。

 具体的な実験内容は,1)地域,受信端末などの視聴者属性に基づいてCMを差し替える,2)クイズ番組など視聴者参加型番組において携帯電話との連携を図る,3)TVドラマをMPEG-4形式で携帯端末にストリーミング配信する,など。5社では,今回の実験において「放送と視聴者が1対1で向き合う次世代のTV番組を模索する」としている。

 地上波デジタル放送では,映像の品質が向上するだけでなく,上記のようにエリアを限定した放送や,移動体向けの番組配信を実現できるのが特徴。地上波デジタル放送は2003年より導入が開始され,2010年までには全ての放送がデジタル化されることになっている。

 また,地上波デジタル放送の実現に向けては,首都圏全域に電波を送信できるようにNHKと民放キー局5社が秋葉原に東京タワーの約2倍となる地上600メートルの新電波塔を建設するとも言われている。

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[中村琢磨, ITmedia]

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