News 2001年3月13日 11:30 PM 更新

日本のブロードバンド,2005年には860万世帯へ?

ジュピターメディアメトリックスによると,4年後の2005年には,日本の全世帯の7分の1にあたる860万世帯にブロードバンドインフラが導入されているという。

 ジュピターメディアメトリックスの調査部門であるジュピターリサーチは,3月12日に日本のブロードバンドアクセス利用者に関する調査結果を発表した。これによると,4年後の2005年には,全インターネット接続世帯2200万世帯の40%に相当する860万世帯にブロードバンドインフラが導入されている見通しだという。これは,日本の全世帯(約6000万)の7分の1にあたる。


出典:ジュピターリサーチ2001年2月

 その根拠は,サービスエリアの拡大と価格の低下,さらに魅力的なコンテンツの登場だ。同社の行った調査では,現在の水準より少し安い「月額5000円」程度では,利用する意向を示した人が4分の1程度であったのに対し,「月額4000円」で約半数に増加,「月額3000円」では実に全体の4分の3が「ブロードバンドを利用したい」と回答したという。「価格低下の実現によって,需要の顕在化が期待できる。ブロードバンドユーザーはECやゲームなど,すべてのインターネット利用実績においてナローバンドを上回っており,ビジネスを考える企業にとっても有望な市場だ」(ジュピターリサーチ)。

 ブロードバンドを活かしたコンテンツは,現在のところ動画配信や音楽配信に偏りがちだが,ジュピターではP2P型のコミュニケーションツールが有望だと指摘する。「ブロードバンドの活用にあたり,各企業はブロードバンドで何ができるかではなく,ブロードバンドの何を使えばユーザーの利便性が最も向上するのかを考える必要がある」(ジュピターリサーチ)。

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