News | 2001年3月19日 09:10 PM 更新 |
東芝は3月19日,個人向けノートPCの最上位モデル「DynaBook A1/X10PMC」を発表した。インテルが同日発表したSpeedStep対応モバイルPentium III/1GHzに加え,米NVIDIAのノートPC用3Dアクセラレータ「GeForce2 Go」を初めて搭載した点が特徴だ。
A1シリーズのモデルコンセプトは「デスクトップに負けない高性能」(東芝)。ボディは少し大きめだが,独自の薄型CD-RW/DVD-ROMドライブや豊富なインタフェース類など,デスクトップPCを代替するに十分なスペックを誇る。ディスプレイには15型「SuperView」TFT液晶を搭載し,1400×1050ピクセル(SXGA+)表示が可能だ。
このA1に,ノートPC向けとしては最高速のプロセッサとグラフィックアクセラレータを搭載したことにより,従来の「A1/570PMC」(Pentium III/700MHz,Savage IX)に比べて「3D描画速度が約2.5倍に向上した」(東芝)としている。GeForce2 Goは,座標変換(トランスフォーム),光源計算(ライティング),フレームの組み立て,レンダリングというの4つのハードウェア処理エンジンを内蔵し,これらの処理にかかるCPUの負担を半減させる。「Windowsアプリケーション全般において描画速度が向上した。特に3Dグラフィックを多用するゲームソフトでの性能向上が顕著だ」(東芝)。
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ディスプレイアダプタのプロパティに「GeForce2 Go」の文字 |
そのほかの主な仕様は以下の通り。価格はオープンプライス。4月中旬に発売される予定だ。
製品名 | DynaBook A1/X10PMC |
CPU | モバイルPentium III/1GHz |
メモリ(最大) | 128Mバイト(384Mバイト) |
HDD | 約30Gバイト |
ドライブ | CD-R/RW&DVD-ROMマルチ,FDD |
グラフィック | NVIDIA GeForce2 Go |
ディスプレイ | 15型TFT液晶ディスプレイ(SXGA+,1677万色) |
通信 | 56Kbpsモデム,10/100BASE-TX |
OS | Windows Me |
主なインタフェース | パラレル×1,USB×2,IEEE 1394×1,光デジタルオーディオ出力×1,PCカードスロット(Type II×2またはType III×1) |
サイズ | 328(幅)×277(奥行き)×44.7(高さ)ミリ |
重量 | 約3.5キロ |
価格 | オープン |
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同日発表された企業向けの「Satellite4600 SA100P/5」 |
また東芝は,企業向けノートPCのハイエンドモデルとして同じくSpeedStep対応モバイルPentium III/1GHzを搭載した「Satellite4600 SA100P/5」も発表した。こちらはC.T.O.に対応し,15型TFT液晶,64Mバイトメモリ,20GバイトHDD,CD-ROMドライブといった構成で45万8000円から。OSはWindows 98もしくはWindows 2000 Professionalを選択できる。
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