News 2001年3月21日 04:51 PM 更新

オリンパス,10倍ズームレンズ搭載の コンパクトデジカメ「C-700 Ultra Zoom」

オリンパスは,10倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「C-700 Ultra Zoom」を発表。価格を7万5000円に抑えた戦略的製品だ。

 オリンパス光学工業は3月21日,10倍ズームレンズと211万画素CCDを搭載したデジタルカメラ「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」を発表した。デジタルズームと併用すれば35mmカメラ換算で約1000mmの超望遠撮影が可能だ。4月下旬発売で価格は7万5000円。オリンパスでは,「今年はデジタルカメラの価格下落が顕著になるだろう。平均価格で1万円は下がる。C-700 Ultra Zoomは10倍ズーム機ながら,価格は市場に出回っている3倍ズーム機と変わらない」と述べ,同製品がメインストリームを狙った戦略的製品であると強調した。

 C-700 Ultra Zoom は,同様の10倍ズームレンズを搭載した「C-2100 Ultra Zoom」(昨年8月発売)と異なり,ボディは「C-3030 Zoom」などと同様のコンパクトタイプを採用している。レンズは35mmカメラ換算で38〜380mm,F2.8〜3.5。無段階に拡大可能なデジタルシームレスズーム約2.7倍も搭載した。ビューファインダーには0.55型TFT液晶を採用し,ズーム全域で視差が生じない。

 ただし,10倍ズームレンズをコンパクトな本体に収納したため,C-2100 Ultra Zoomのように手ぶれ補正機能は付いていない。「ユーザーから手ぶれ補正機能を望む声は多いが,装備するとどうしてもレンズ周りが大きくなってしまう。今回はデザインと価格面を考慮して外すことにした」(オリンパス)。そこで C-700 Ultra Zoomでは,手ぶれ補正機能の代わりにシャッタースピードが遅い場合はISO感度を自動的に1段階引き上げる仕組みになっているが,「ぶれが心配な場合は三脚を使ったほうがベター」(同社)だという。

 CCDは1/2.7型211万画素。画像解像度は1600×1200ピクセル〜640×480ピクセル,画像フォーマットはTIFF,JPEG(DCF準拠)に対応。iESPオートフォーカスやiESPオートホワイトバランスなどオート機能を充実させたほか,簡易動画撮影機能(Motion JPEG準拠)や白板・黒板撮影モードを搭載している。

 主な仕様は以下の通り。

モデル C-700 Ultra Zoom
撮像素子 1/2.7型211万画素CCD(有効202万画素)
記録画素数(静止画) 1600×1200ピクセル,1280×960ピクセル,1024×768ピクセル,640×480ピクセル
レンズ 5.4〜59mm(35mmフィルム換算で38〜380mm)
デジタルズーム 2.7倍
シャッタースピード 1/2〜1/1000秒
液晶ディスプレイ 1.5型低温ポリシリコンTFT液晶
インタフェース DC入力端子,USB,NTSC
記録媒体 スマートメディア(3.3ボルト)
電源 リチウム電池パック×2,単3ニッケル水素/リチウム/ニカド/アルカリ電池×4
本体サイズ 107.5幅)×76(高さ)×77.5(奥行き)ミリ
重量 約310.5グラム(本体のみ)
価格 7万5000円
発売 4月下旬

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[小林伸也&中村琢磨, ITmedia]

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